
デザイナーが厳選した、デザインシステム導入支援に強い会社を12社紹介します。UI設計・ブランド一貫性・運用設計に強みを持つ企業を比較。導入メリットや選定基準も解説します。
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デザインシステム導入支援とは、企業のUI/UXを体系化し、再利用可能で一貫したデザイン資産を整備することを支援するサービスです。構築範囲はUIパーツの設計に留まらず、デザイントークン・命名規則・アクセシビリティ・更新ルール・ガイドラインなど多岐にわたります。
つまり、ツール導入(Figma・Storybookなど)だけではなく、「人とプロセスをつなぐ仕組みづくり」こそが支援会社の役割です。導入後も継続的に活用できる“運用設計”まで伴走するパートナーが理想です。
デザインシステムは、一度作れば完成するものではなく、プロダクトの成長とともに継続的に更新され続ける“生き物”です。支援会社を選ぶ際は、初期構築のクオリティだけでなく、その後の変化に追従できる柔軟な設計思想を持っているかどうかも見極めのポイントになります。
デザインシステムの導入は、単なるデザイン効率化にとどまらず、事業のスピード・ブランド・組織力を底上げする経営施策です。ここでは、経営層が押さえておくべき3つの主要なビジネスメリットを整理します。
UIルールやコンポーネントを共通化することで、設計・レビュー・実装の重複を削減。
機能追加のリードタイムを30〜50%短縮できるケースもあります。
仕様変更やA/Bテストの再利用も容易で、開発コストを抑えつつ品質を維持できます。
これは単なる効率化ではなく、再現性の高いプロダクト体制の構築と言えます。
ユーザーは見た目や操作性の統一感からブランドを判断します。
複数サービスでUIが統一されることで、どこで接触しても同じ“企業らしさ”を感じる体験が生まれます。統一されたビジュアル・コピー・モーションは、広告・採用・CSなど全ての顧客接点におけるブランド品質を支える土台になります。
デザインシステムは、チーム間の共通言語でもあります。
デザイン・開発・マーケティングが同じルールを基に議論できるため、意思決定が「感覚」から「データとルール」へ変わります。ドキュメント化された履歴により、新メンバーの即戦力化・属人化防止も可能です。
・設計ノウハウの蓄積:多数の導入経験から最適解を提示
・中立的視点:社内慣習に縛られず構造的に整理できる
・教育支援:社内定着を促進するドキュメント・研修支援
・再現性あるスキーム:ツール運用やガバナンス設計が可能
特に「継続運用の仕組み化」は、社内リソースだけでは難しい領域です。
外部の知見を取り入れることで、導入効果を最大化できます。
デザインシステム導入支援会社を選ぶ際は、単に「UIがきれいに作れるか」ではなく、事業成長までを視野に入れた設計力と運用力が鍵になります。
ここでは、依頼前にチェックしておきたい3つの判断軸を整理します。
ビジネス視点での設計力
導入目的を事業KPIと結びつけ、ROIを意識した設計ができるか。
経営層・PdM・開発チームなど、複数部門を横断して意思決定を支援できるかも重要です。
運用設計力
「作って終わり」ではなく、更新フロー・権限設計・ガイドライン整備など、
継続的に運用できる仕組みをセットで提案できるかを確認しましょう。
組織変革への伴走力
社内チームの教育や文化浸透までを視野に、
自走できる体制を一緒に育ててくれるパートナーかどうかが最終判断のポイントです。

https://www.i3design.jp/
UI/UXのコンサルから実装まで、企業規模を問わず伴走してくれる頼れる存在。
特にデザインシステムの構築に関しては、FigmaやStorybookを用いた標準化設計に強みがあります。
業界は金融・人材・SaaSなど幅広く、複雑なサービス構造でも整理力が抜群。
デザインと開発の橋渡しを重視するチームにぴったりです。「自社で運用できる仕組みを残してほしい」というニーズにも応えてくれます。

https://goodpatch.com/
日本を代表するデザイン会社のひとつで、「デザインをビジネスに実装する」という哲学を掲げています。単にシステムを整えるだけでなく、デザインOpsや組織変革まで踏み込んで支援してくれるのが特徴。
ワークショップや教育支援も充実しており、チーム全体のデザインリテラシーを底上げしたい企業におすすめ。UI改善だけでなく、「デザイン文化を社内に根づかせたい」企業にフィットします。

https://www.fenrir-inc.com/
デザインと開発の両軸から企業を支援する、国内屈指のUI/UX専門会社。スマホアプリやWebサービスを中心に、400社以上・600を超えるプロジェクト実績を持ちます。
「Sleipnir」など自社プロダクトで培った体験設計ノウハウを生かし、ユーザーリサーチからデザインシステム構築、フロントエンド実装まで一貫対応。デザインの美しさだけでなく、“使われ続ける仕組み”にこだわる姿勢が魅力です。

https://takram.com/
アートとロジックを融合させる独自のスタイルで知られるデザインイノベーションファーム。ブランドやプロダクトの根底にある「哲学」からデザインシステムを設計し、企業の世界観をそのままUIに翻訳するようなアプローチが得意です。
美しいビジュアルだけでなく、言葉・動き・体験すべてに一貫性を持たせるのが特徴。
企業ブランディングをリブランディングの文脈で見直したい場合にも最適です。

https://sinap.jp/
Webサイトやアプリ開発を中心に、企業の“使いやすさ”をとことん追求するデザイン会社。UIデザイン・ブランディング・開発体制づくりをセットで支援してくれるため、多業種に対応できる柔軟さがあります。
デザインシステム導入支援では、導入後の運用を見据えたプロセス設計を得意としており、「導入して終わりにしない」実践的なサポートが魅力。実装も文化も両立させたいチームにおすすめです。

https://theguild.jp/
精鋭デザイナー・エンジニアによる少数チームで、手触りのあるUI実装を得意とする集団。現場感のあるスピーディーな支援が魅力で、Figmaライブラリ整備からリファクタリング、開発連携までを実務レベルでカバーします。
特に「すぐに使えるデザインシステムを作りたい」企業には理想的なパートナー。
柔軟な提案力と技術理解の深さで、スタートアップから大手まで信頼を得ています。

https://www.fake.inc/
「デザインシステムは運用設計から始まる」を掲げる、デザインと戦略の両輪を扱うカンパニー。
Figma・Notion・GitHubを連携させたナレッジ共有と運用基盤の設計を得意とし、導入後の運用・教育・改善サイクルまでトータルに支援します。
美容・ライフスタイル・SaaSなど多様な業界で実績があり、“運用し続けられる美しいデザインシステム”を求める企業に最も適しています。
圧倒的なエンジニアリング力と内製化支援に定評があるアプリ開発会社です。デザインシステムを「絵に描いた餅」で終わらせず、実装可能なコンポーネントとして確実にコードへ落とし込む力に長けています。月間6,000万人規模のユーザーが利用するサービスの開発実績を持ち、大規模なプロダクトでも運用に耐えるデザインシステムの構築が可能です。
開発体制を段階的に自社へ移行したいクライアントの内製化支援にも強みを持っており、「デザインシステムを外注し続けるのではなく、いずれ自走したい」という企業に特に適しています。
ブランド戦略とUXデザインの融合を得意とし、サービスの上流設計から開発支援までを一貫して行うデザイン会社です。デザインシステムを単なるUIパーツ集としてではなく、ブランドの世界観を体現する資産として設計するアプローチが特徴で、ビジュアルの一貫性とブランド価値の両立を重視する企業に向いています。
マーケティングとデザインを密接に連携させる支援実績も豊富なため、デザインシステムを社内のガバナンスだけでなく、対外的なブランディング強化のツールとして活用したい企業にも適したパートナーです。
グローバルな開発体制とデザイン力を兼ね備えたデジタルプロダクト開発のプロフェッショナルです。複数の国・拠点にまたがる大規模なプロダクト群に、一貫したデザインシステムを展開したい場合に強みを発揮します。多言語・多地域対応を前提としたデザイントークン設計の経験も豊富です。グローバル開発拠点を活かした運用サポート体制も強みの一つです。
業務システムやIoT領域のデザイン実績も豊富で、単一プロダクトにとどまらず、複数事業・複数ブランドを横断したデザインシステムのガバナンス設計を任せたい企業に適しています。
UXリサーチと戦略デザインを融合し、特に複雑な情報構造を持つ大規模サービスの設計を得意とするデザインコンサルティングファームです。デザインシステムにおける命名規則やコンポーネントの分類体系など、情報設計(IA)の視点からの整理力に定評があります。
情報量が多く複雑になりがちな大規模プロダクトのデザインシステム構築において、論理的かつ戦略的なアプローチで、迷いのない一貫した体系を作り上げます。
ビジネス・デザイン・テクノロジーの三位一体で事業創出を支援するデジタルクリエイティブスタジオです。約2,000名規模のエンジニア・デザイナーを擁し、大規模なデザインシステムの構築から、実際のプロダクト実装までを一気通貫でサポートできる体制が強みです。
スタートアップの新規事業から大企業のDXプロジェクトまで幅広い規模に対応しており、グローバルな開発リソースを活用しながらデザイン品質を妥協しない姿勢で、規模の大きいデザインシステム導入プロジェクトにも安定して対応できます。
デザインシステムの構築で失敗する最大の原因は、「導入そのものが目的化すること」です。重要なのは、デザインシステムを「作ること」ではなく、「継続的に活かすこと」。ここでは、プロジェクトを成功に導くための実践ポイントを整理します。
導入目的をKPIと結びつける
「統一感を出す」「見た目を揃える」といった曖昧な目的ではなく、開発スピード・品質・ブランド認知度など、事業KPIに直結する目的設定が重要です。システムの価値を経営層や他部署に説明する際の“共通言語”になります。
スモールスタートで検証する
いきなり全社導入を目指すと、調整コストや運用負荷が高くなります。まずは1つのプロダクトやブランド単位で小さく始め、実際の運用結果をもとにアップデートする「段階的な拡張」が現実的です。最初から完璧を目指さない設計思想が、結果的に長く使われるシステムを生みます。
運用ルールを明文化する
更新タイミング・承認プロセス・責任者を明確にし、「誰が・いつ・どう管理するか」を定義します。ドキュメントやNotionなどのナレッジ管理ツールを併用し、属人的な判断に頼らない透明性ある運用体制を整えましょう。
ツール間連携を最適化する
Figma・Storybook・GitHub・Notionなど、各ツールを独立させず、一貫した情報フローで管理することが鍵です。デザイントークンやバージョン管理を整備することで、開発とデザインの橋渡しがスムーズになります。
デザインOps文化を定着させる
仕組みを導入して終わりではなく、日常的に更新・共有・改善する文化を根付かせることが成功の条件です。チーム横断で「誰もが改善に関われる状態」を作ることで、デザインシステムは“資産”として進化し続けます。
デザインシステムは、導入して終わりではありません。継続的に運用し、育てるフェーズこそが本番です。信頼できる支援会社と組むことで、運用され続ける仕組みを作り、ブランドと開発の両輪を強化できます。今回紹介した12社はいずれも、設計・運用・文化定着のいずれかに強みを持つ信頼できるパートナーです。
FAKEでは、Figmaを中心にしたデザインシステム導入支援・運用体制設計を行っています。ブランド価値を守りながらUIをスケールさせたい企業様は、ぜひご相談ください。
なお、12社に増えたことで選択肢が広がった分、どこから相談すればよいか迷う方もいらっしゃるかもしれません。迷った際は、まず自社が「成熟度モデル」のどの段階にあるのかを整理した上で、その段階に強みを持つ2〜3社に絞って話を聞いてみることをおすすめします。デザインシステムは長く付き合っていくパートナー選びだからこそ、資料だけでは分からない相性の良さを、実際の対話を通じて確かめてください。
デザインシステムへの投資は、目先のUI統一という小さな話ではなく、プロダクトが成長し続けるための土台づくりです。今は小さな一歩に見えても、数年後には開発スピードとブランドの信頼性を大きく左右する資産になっているはずです。焦らず、じっくりと自社に合うパートナーを見極めてください。
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会社概要
社名
株式会社FAKE
住所
〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1
代表取締役
高橋 才将
設立
2020年1月
事業
DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン