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【2026年最新版】新規事業開発に強いデザイン会社12選

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作成日 :

2026/6/11 08:10

更新日 :

2026/7/21 00:37

本記事では、「単なる見た目を整えるデザイン」ではなく、「ユーザーインサイトを的確に捉え、ビジネスモデルそのものを設計する」という視点から、2026年現在、本当に新規事業開発に強いデザイン会社の特徴と、具体的な企業12社を厳選して解説した内容をお届けします。

明日からのパートナー選びや、自社の事業開発プロセスの改善にぜひお役立てください。

特に2026年は、生成AIによってプロトタイプの作成コストが劇的に下がった年でもあります。だからこそ「早く形にできるか」よりも「何を検証すべきかを見極められるか」という仮説設計力の差が、新規事業の成否を分ける決定的な要因になっています。

また、本記事で紹介する12社は、大企業の新規事業開発から自社サービスの立ち上げまで、幅広い規模・業種の支援実績を持つ会社です。自社が置かれているフェーズや事業の性質に応じて、参考にしていただければ幸いです。

目次

新規事業開発におけるデザイン会社の重要性

新規事業におけるデザインの役割

2026年現在、新規事業開発における「デザイン」の役割は、単なる見た目の装飾から、ビジネスの成否を分ける根幹的なプロセスへとシフトしています。
新規事業の立ち上げという極めて不確実性の高いフェーズにおいて、最も重要になるのは「ユーザーインサイト」の深い理解です。ユーザーインサイトとは、顧客の行動やニーズを単に表面上で把握することを超え、ユーザー自身も気づいていない「背後にある動機や価値観」を洞察することを意味します。 

優れたデザイン会社は、定性的・定量的なリサーチを通じてこのインサイトを抽出し、プロダクトやサービスの設計へと落とし込むことができます。新規事業やプロダクトマネージャーの方にとって、このユーザーインサイトの理解は不可欠です。事業を成功させるためには、ユーザーのニーズや問題点に深く共感し、それに適切に対応することが求められます。 

デザイン会社の真の役割とは、関係者間の曖昧なアイデアを可視化し、ユーザーインサイトに基づく製品設計を行うことで、顧客の基本的なニーズを満たし、市場での成功確率を高める「デザインドリブン」な事業開発を牽引することにあります。

この役割の変化は、経営層のデザインに対する期待値そのものを変えつつあります。かつては「見た目を整えてくれる外注先」として扱われていたデザイン会社が、今では新規事業の意思決定に深く関与する戦略パートナーとして迎えられるケースが増えています。この変化を正しく捉えているデザイン会社かどうかは、初回の商談での質問の質に表れます。

新規事業が失敗しやすい原因

新規事業の約9割が失敗に終わると言われる中、その最大の要因は「市場ニーズの欠如」、つまり「誰も欲しがらないものを作ってしまうこと」にあります。
多くの企業が、十分な仮説検証を行わないまま、多額の予算を投じてシステム開発や作り込みを進めてしまいます。結果として、リリース後にユーザーの反応が得られず、修正しようにもソースコードや仕様が硬直化していて動けないという事態に陥ります。

また、担当者の「思い込み」による機能過多や、ただのデータや統計だけで顧客を理解した気になり、背後にある文脈を見落とした結果、使い勝手の悪い独りよがりなプロダクトが生まれることも典型的な失敗パターンです。デザイン会社を早期に導入し、低コストなプロトタイプで「作る前に検証する」サイクルを回すことが、致命的な失敗を避ける有効な手段となります。

こうした失敗の多くは、意思決定のタイミングの遅さにも起因します。仮説検証の結果、当初の事業計画を修正すべきだと分かっても、すでに投じた予算や社内政治的な理由から方針転換ができず、そのまま突き進んでしまう組織も少なくありません。デザイン会社を選ぶ際は、検証結果に基づいて「やめる」「方向転換する」という意思決定を後押ししてくれる、率直な意見を言えるパートナーかどうかも重要な視点です。

新規事業に強いデザイン会社を選ぶポイント

仮説検証を前提とした設計ができる

新規事業に強いデザイン会社を見極めるポイントは、「完成品を作ること」ではなく「検証すること」に重きを置いているかです。
優れたデザインパートナーは、プロジェクトの初期に、優れたデザイン会社は、「何を検証すべきか」という仮説を立て、プロトタイプを用いてユーザーの生の声を集め、そこから得られたユーザーインサイトをもとにデザインの継続的な改善を行います。新規事業において、最初から完璧な正解を導き出すことは不可能なので、このサイクルを週単位で回せるかどうかが重要になってきます。

例えば、FAKEでは週に2〜3回の頻度でユーザーヒアリングを実施、仮設検証→改善を繰り返しています。開発ありきで進めるのではなく、不確実性の高いフェーズにおいて、いかに早く、安く、質の高い「失敗」を積み重ねて正解に近づけるか。その「検証力」こそが、デザイン会社に求められる価値になります。

この検証力を見極める具体的な質問として、「過去のプロジェクトで、当初の仮説が外れた経験はありますか。その時どう軌道修正しましたか」と聞いてみることをおすすめします。失敗の経験を率直に語り、そこからの学びを具体的に説明できる会社ほど、検証を前提とした健全な開発文化を持っている可能性が高いといえます。

ビジネスとデザインを統合して考えられる

2026年のデザイン選定基準は、UI/UXデザインとビジネスモデルを高い次元で統合できる能力にあります。ユーザーに愛される体験(UX)を創出することは極めて重要ですが、それがビジネスとして継続可能なモデルでなければ、新規事業は成立しません。

デザインとは課題解決の手段であり、その最終目的は事業をグロースさせることにあります。真に優れたデザイン会社は、単に使いやすい画面を作るだけでなく、「そのユーザー体験が、どのようにLTV(顧客生涯価値)の向上や解約率の低下に寄与するのか」というビジネス上のKPIと紐付けてロジカルに設計を行います。市場規模や競合優位性を理解し、マーケティング戦略と一貫性のあるデザインを提案できるか。あるいは、事業成長に伴う運用の効率化まで考慮した情報設計ができているか。ビジネスの「数字」とデザインの「感性」を分断せず、一つの戦略として扱える会社が真のパートナーとなります。

この統合力を確認するには、商談の場で収益モデルやユニットエコノミクスについてどれだけ踏み込んだ議論ができるかを見てみるとよいでしょう。デザインの提案と同時に、それがビジネスモデルのどの数字に効いてくるのかを説明できる会社は、デザインとビジネスを別物として扱っていない証拠です。

新規事業開発でデザイン会社に依頼できる業務範囲

新規事業のフェーズが進むにつれて、デザイン会社に依頼できる業務の範囲も変化していきます。発注前にどこまでを任せられるのかを把握しておくと、要件定義や予算計画の精度が高まります。

リサーチから仮説設計まで

事業アイデアがまだ曖昧な段階では、ターゲットユーザーへのインタビューや行動観察を通じて、解決すべき本質的な課題を特定するリサーチ業務が中心になります。ここで検証すべき仮説の解像度を上げておくことが、後続のプロトタイピングの精度を大きく左右します。

この段階では、社内の関係者だけで議論を進めるのではなく、外部の客観的な視点を早期に取り入れることで、思い込みによる仮説のズレを未然に防ぐことができます。

プロトタイピングとMVP開発

仮説が固まったら、必要最小限の機能に絞ったMVP(Minimum Viable Product)やクリックできるプロトタイプを構築し、実際のユーザーに触れてもらいながら検証を重ねます。この段階では、完成度よりも検証のスピードと回数が優先されます。

MVPの範囲をどこまで絞り込むかの判断も、デザイン会社の腕の見せどころです。機能を削りすぎて検証したい価値が伝わらなければ意味がなく、逆に多すぎれば開発コストと期間が膨らみます。この見極めの精度が、その後のプロジェクト全体の効率を左右します。

リリース後のグロース支援

プロダクトがリリースされた後も、行動ログの分析やユーザーインタビューを通じて継続的な改善を行うグロース支援まで対応できる会社であれば、単発の制作にとどまらない長期的なパートナーシップを築くことができます。

グロース支援の段階では、検証すべき仮説の数が増える一方、ひとつあたりの検証にかけられる時間は短くなる傾向があります。優先順位づけの精度と、小さな改善を素早く実装できるスピード感の両方が求められます。

PMF達成までの仮説検証サイクルを支える3つの手法

低コストプロトタイピング

高額なシステム開発に着手する前に、紙芝居のようなペーパープロトタイプや、簡易的な画面遷移だけを再現したクリックモックを用意し、最小限のコストでユーザーの反応を確かめる手法です。時間をかけて作り込む前に「そもそも欲しいと思われるか」を検証できる点が、致命的な手戻りを防ぐ最大の効果を発揮します。

高頻度なユーザーヒアリング

月に1回程度のまとまった調査ではなく、週単位でユーザーに会い、小さな仮説を検証し続けるサイクルです。ヒアリングの頻度を上げるほど、思い込みに基づく意思決定が減り、実際のユーザー行動に即した改善を積み重ねられます。

定量データと定性データの往復

行動ログなどの定量データで「何が起きているか」を把握し、ユーザーインタビューなどの定性データで「なぜそれが起きているか」を深掘りする。この往復を繰り返すことで、表面的な数字の裏にある本当の課題にたどり着くことができます。

これら3つの手法に共通するのは、いずれも「一度で正解を出そう」とするのではなく、小さなサイクルを高速で回し続けることを前提としている点です。デザイン会社を選ぶ際は、こうした検証サイクルを自社のスピード感に合わせて柔軟に設計・伴走してくれるかどうかを確認しましょう。

なお、検証のサイクルを社内だけで完結させようとすると、担当者の主観に偏った判断に陥りがちです。外部のデザイン会社が客観的な第三者としてサイクルに関与することで、思い込みに気づきやすくなるという副次的な効果も期待できます。

BtoB新規事業とBtoC新規事業、それぞれに適したデザイン会社の見分け方

新規事業がBtoB向けかBtoC向けかによって、求められるデザイン会社の強みも異なります。

BtoB新規事業の場合

BtoB向けの新規事業では、意思決定者と実際の利用者が異なるケースが多く、業務フローや業界特有の商習慣への理解が欠かせません。エンタープライズ向けプロダクトの設計経験が豊富で、複雑な業務要件を整理しながらシンプルなUIに落とし込める会社を選ぶことが重要です。また、導入後の社内展開や定着支援まで見据えた提案ができるかどうかも、BtoB特有の評価ポイントになります。

BtoC新規事業の場合

BtoC向けの新規事業では、多数の一般ユーザーの感情や行動を動かすビジュアルデザインの力と、大規模なユーザーデータを分析する力の両方が求められます。ブランディングとUXデザインを融合させて提案できる会社や、リリース後のグロースハックに強い会社が、特に力を発揮しやすい領域です。

両方の性質を併せ持つ事業の場合

BtoBtoCのように、企業と個人の両方のユーザーが存在する事業モデルも増えています。この場合は、双方の利用者像を同時に設計できる会社、あるいは複数の専門チームを横断的に編成できる体制を持つ会社を選ぶことをおすすめします。

いずれの類型であっても、最終的に見極めるべきは「誰の、どんな課題を解決するのか」という原点に立ち返って設計できるかどうかです。事業モデルの分類にとらわれすぎず、ユーザーインサイトを起点とした設計思想を持つ会社かどうかを軸に判断することをおすすめします。事業モデルの型はあくまで参考情報のひとつとして捉え、最終的な相性は個別の商談を通じて見極めましょう。

新規事業に強いデザイン会社12選

ここからは、実際に新規事業開発を支援してきた実績を持つ12社を、強みの方向性ごとに紹介します。自社が今どのフェーズにあるかと照らし合わせながら読み進めてください。

デザインから事業戦略まで伴走できるデザイン会社3選

事業の立ち上げ期から参画することで、事業戦略・価値設計・プロダクト設計を一体で推進し、経営層や事業責任者と並走しユーザーインサイトの抽出から事業モデルそのものの設計まで統合的に支援できる3社です。

株式会社FAKE

全メンバーがビジネス職出身のデザイナーで構成。戦略立案からプロトタイピングまで、事業視点での意思決定を強力に支援します。
在籍するメンバーがビジネス職出身という独自性を持つデザイン会社です。「デザインドリブン」の開発手法を軸に、プロトタイプといち早いヒアリングを通じてユーザーインサイトを獲得。独自のアプローチで、ユーザーに愛される体験とビジネス要件を高度に両立させます。

特に、事業計画書やKPIツリーを自ら作成できるレベルでビジネスを理解しているデザイナーが多く、経営会議の議論にもそのまま参加できる点が独自の強みです。デザインの提案が「なぜその機能が必要か」という事業ロジックと常にセットで語られるため、経営層の意思決定を迷わせません。

また、脳科学・心理学の知見を取り入れたヒアリング設計も特徴のひとつで、ユーザー自身が言語化できていない感情的な動機まで踏み込んで仮説を立てられる点が、他社との違いとして挙げられます。

株式会社THE GUILD

国内トップクラスのクリエイターが集結し、テクノロジーとデザインの融合による高度な事業戦略の立案を得意としています。表面的なデザインにとどまらず、プロダクトの本質的な価値を定義し、圧倒的なクオリティで具現化する力は業界でも高く評価されています。

少数精鋭のフリーランス集団としての機動力を活かし、プロジェクトごとに最適なメンバー編成を組める点も特徴です。特定の技術やデザイン手法にこだわらず、事業課題に応じて柔軟にアプローチを変えられる懐の深さが評価されています。

ブランディングやソフトウェア開発など、UXデザインの枠を超えた業務にも対応できる幅の広さがあり、新規事業の立ち上げと同時にブランドの世界観を構築したい企業からの支持も厚い会社です。

株式会社グッドパッチ

「デザインの力を証明する」を掲げ、大企業からスタートアップまで幅広い支援実績を誇るデザイン経営のリーディングカンパニーです。事業の立ち上げだけでなく、クライアント企業におけるデザイン組織の構築やプロセス導入まで、根源的な変革を伴走支援する力が強みです。

3万件を超える蓄積されたデザインノウハウをもとに、新規事業の立ち上げから、事業がスケールした後のデザイン組織の内製化まで、長期的な視点で伴走できる体制を持っている点も特筆すべき強みです。

国内外に拠点を持つため、海外展開を視野に入れた新規事業においても、現地のデザイン組織との連携実績を活かした支援が期待できます。

プロトタイプ制作に強いデザイン会社3選

短期間で仮説検証を回すためのプロトタイピング力を有し、アイデアを最速で形にして市場での反応を確かめることに特化した3社です。

株式会社ニジボックス

リクルートグループの新規事業開発で培った「UXリサーチ」と「高速プロトタイピング」が最大の武器です。徹底したユーザーテストとヒアリングを通じてインサイトを深掘りし、客観的なデータに基づいてプロダクトを磨き上げる堅実なアプローチが特徴です。

社内にエンジニアを抱えているため、プロトタイプの検証で得た気づきをそのまま実装フェーズへと橋渡しできる点も強みです。検証から実装までのタイムラグを最小限に抑えたい新規事業チームに適しています。

定量・定性の両面からのリサーチを標準プロセスに組み込んでいるため、プロトタイプの検証結果を客観的な根拠として経営層に説明しやすい点も評価されています。

株式会社Sun Asterisk

ビジネス・デザイン・テクノロジーの専門チームが一体となり、1,000件以上の新規事業やプロダクト開発を支援してきたデジタル・クリエイティブスタジオです。アイデアを机上の空論で終わらせず、最速でMVP(必要最小限のプロダクト)やプロトタイプへと実装する圧倒的な開発力が特徴です。

海外拠点を活用したグローバルな開発体制も持ち合わせており、スピードとコストのバランスを重視する新規事業チームからの支持が厚い点も見逃せません。

1,000件を超える支援実績から蓄積されたパターンを応用できるため、業界を問わず幅広い新規事業の立ち上げに対応できる懐の深さも強みのひとつです。

株式会社PIVOT

UXデザインとエンジニアリングを高度に融合させ、プロダクトの本質的な価値を高速で形にする能力に長けています。単なる画面制作ではなく、実際の利用シーンを想定した「動くプロトタイプ」を素早く構築し、徹底したユーザーテストを通じてインサイトを磨き上げる伴走体制が強みです。

インタラクションとインターフェースの設計に強みを持ち、サービスの利用前後を含めた体験全体を見据えたプロトタイピングができる点が、他社との差別化要因になっています。

徹底したユーザーテストを通じて得たインサイトを、次のプロトタイプへ即座に反映させる回転の速さも特徴で、検証サイクルのスピードを重視する新規事業チームと相性が良好です。

実装からグロースまで伴走できるデザイン会社3選

プロダクトを世に出した後も、得られたユーザーインサイトをもとに「継続的な改善」を行い、事業のスケールを技術面・デザイン面から支える3社です。

株式会社ゆめみ

数百名規模のエンジニアリング組織を擁し、大規模なBtoCサービスの成長を強固な技術力で支えます。また、クライアント企業にアジャイル開発の手法をインストールする内製化支援にも定評があり、自走できる開発組織の構築に貢献します。

新規事業がスケールし、開発体制を自社に取り込みたいと考えるフェーズに差し掛かった際に、特に頼りになるパートナーです。外部依存から内製への移行を段階的に支援できる体制が整っています。

エンジニアとデザイナーが同じ組織内で密接に連携しているため、技術的な制約とユーザー体験の理想とのバランスを、社内で完結して調整できる点も強みです。

フェンリル株式会社

創業期からスマートフォンアプリ開発を牽引し、どれだけ複雑なシステムでもユーザーの使い心地を損なわない緻密なUI/UXデザインを提供します。デザインと技術の融合により、長く愛されるブランドとしての成長を強力にバックアップします。

長期運用を前提とした品質管理体制を持っているため、リリース後何年にもわたって使われ続けるプロダクトを目指す新規事業との相性が良好です。

大手企業のミッションクリティカルなアプリ開発の実績も豊富で、新規事業であっても既存の大規模サービスと連携させたいというニーズに対応しやすい点も特徴です。

株式会社モンスターラボ

リリース後のデータ分析(行動ログ解析など)に基づくグロースハックを得意とします。ボトルネックを特定し、ユーザーインサイトとデータを照らし合わせながら、UIの微細な調整から機能改善まで、KPI達成に向けた仮説検証サイクルを回し続けます。

世界数十カ国に拠点を持つグローバル体制を活かし、海外展開を見据えた新規事業においても、現地のユーザー行動データに基づいたグロース支援が可能です。

大規模なDXプロジェクトの実績も豊富なため、新規事業が軌道に乗り、既存の基幹システムとの連携が必要になった段階でも、柔軟に対応できる体制を持っています。

深いユーザーインサイトの掘り起こしに強いデザイン会社3選

表面的なニーズの奥にある本当の課題を掘り起こす、リサーチ力に特化した3社です。事業アイデアの初期段階で、そもそも何を検証すべきかを見極めたい企業に向いています。

株式会社ビービット

ユーザーがどのような心理的プロセスを経て利用や離脱に至るのかを緻密に分析する「UXインテリジェンス」を強みとしています。定性・定量の両面からユーザー行動を可視化し、新規事業の初期仮説をデータドリブンに検証できる点が高く評価されています。

大手金融機関や大規模ECサイトでの実績も豊富なため、既存の大規模サービスから新規事業を派生させたいという企業にとっても、心強いパートナーとなります。

株式会社セブンデックス

戦略から逆算したユーザーリサーチに強みを持ち、定量データによる裏付けと定性調査による深掘りをバランスよく組み合わせます。リサーチの結果を事業戦略に落とし込む言語化能力に長けており、経営層への説明責任を果たしやすい点が特徴です。

広告・マーケティング領域の知見も併せ持つため、新規事業のローンチと同時に集客施策まで一貫して設計したい企業にとって、心強い選択肢となります。

株式会社コンセント

複雑な情報を整理し分かりやすく伝える情報設計に強みを持ち、プロダクト単体ではなく事業やビジネスモデル全体を対象にリサーチと設計を行います。新規事業が複数のステークホルダーを巻き込む複雑な構造を持つ場合に、力を発揮します。

デザイン経営やデザイン思考の組織化支援にも力を入れているため、新規事業の立ち上げと同時に、社内にデザインの視点を根付かせたい企業にも適しています。

目的別に見る12社の使い分け

12社にはそれぞれ異なる強みがあるため、事業フェーズに応じて使い分けることをおすすめします。事業戦略そのものから一緒に考えてほしい構想段階であれば、FAKEやTHE GUILD、グッドパッチのように上流から伴走できる会社が適しています。
とにかく早く形にして市場の反応を見たいという検証段階であれば、ニジボックスやSun Asterisk、PIVOTのようなプロトタイピングに強い会社が力を発揮します。
リリース後のスケールを見据えているのであれば、ゆめみやフェンリル、モンスターラボのような実装・グロース支援に強い会社が候補になるでしょう。
そして、そもそも何を検証すべきかという仮説の解像度をもっと高めたいのであれば、ビービットやセブンデックス、コンセントのようなリサーチに強い会社が有力な選択肢です。もちろん複数の強みを併せ持つ会社も多いため、最終的には個別の商談を通じて自社の課題への理解度を確かめることをおすすめします。

なお、事業の立ち上げから成長までを通じて、複数のデザイン会社を使い分けるという選択肢もあります。構想段階は戦略伴走型の会社と、検証段階はプロトタイピングに強い会社と組むといった柔軟な体制も、実際のプロジェクトでは珍しくありません。重要なのは、フェーズが変わるたびに蓄積したユーザーインサイトが失われないよう、ドキュメントや引き継ぎの仕組みを整えておくことです。

複数社を使い分ける場合は、初回の商談時に「将来的に他社へ引き継ぐ可能性がある」旨を伝えておくと、成果物やリサーチデータをどのような形式で残すかについても、事前にすり合わせやすくなります。

経営層を巻き込むための説明のコツ

新規事業開発では、現場の検証がどれだけ進んでも、経営層の合意が得られなければプロジェクトは前に進みません。デザイン会社と協働する際は、経営層に向けた説明の仕方についても意識しておくとよいでしょう。

特に有効なのが、抽象的な「良いUX」を語るのではなく、検証によって得られた具体的なユーザーの声や行動データを、事業のKPIと結びつけて提示する方法です。「ユーザーの◯割がこの画面で離脱している」「プロトタイプ検証でこのような反応が得られた」といった一次情報は、経営層の意思決定を後押しする強力な材料になります。

優れたデザイン会社は、こうした経営層向けの説明資料の作成や、報告の場での同席にも協力してくれます。現場の検証と経営層への説明を分断せず、一貫したストーリーとして語れるパートナーであるかどうかも、選定時に確認しておきたいポイントです。

また、経営層とのコミュニケーションにおいては、専門用語を多用せず、平易な言葉で本質を伝える力も重要です。デザインの専門性を分かりやすく翻訳できる会社ほど、組織全体を巻き込んだ意思決定を後押しできます。

デザイン会社選定でよくある失敗とその回避策

新規事業でデザイン会社への依頼が期待通りの成果につながらない場合、いくつかの共通した失敗パターンがあります。

完成度を求めすぎてしまう

新規事業の初期段階から、量産フェーズと同じ完成度をプロトタイプに求めてしまうと、検証のスピードが大きく損なわれます。この段階で必要なのは美しい画面ではなく、仮説の正否を確かめられる最小限の形です。デザイン会社と発注側の双方が、この段階における「完成度の適正水準」について事前に認識を合わせておく必要があります。

検証結果を無視して当初の計画を貫いてしまう

多額の初期投資を正当化したいという心理から、検証結果が思わしくなくても計画を変更できない組織は少なくありません。デザイン会社を選ぶ際は、検証結果に基づいて率直に「この仮説は筋が悪い」と言ってくれるパートナーかどうかを見極めることが重要です。

リサーチと実装の担当が分断されている

リサーチで得られたインサイトが、実装チームに正しく伝わらないまま開発が進んでしまうケースも典型的な失敗です。リサーチから実装までを一気通貫で担える会社、あるいは各工程の担当者間で密接に連携できる体制を持つ会社を選ぶことで、このリスクを回避できます。

経営層の合意形成を後回しにする

現場レベルでは検証が進んでいても、経営層への報告や合意形成を後回しにしてしまうと、いざ本格投資の意思決定を仰ぐ段階になって話が振り出しに戻ってしまうことがあります。新規事業に強いデザイン会社の多くは、経営層向けの報告資料の作成や説明の場にも同席し、意思決定がスムーズに進むよう支援してくれます。こうした経営層とのコミュニケーション支援まで対応できるかどうかも、契約前に確認しておきたいポイントです。

これら4つの失敗パターンに共通するのは、検証で得た情報が組織内を正しく流通していないことです。デザイン会社と自社の間だけでなく、社内の関係者間でも情報がスムーズに循環する体制を整えておくことが、新規事業を成功に導く土台になります。

費用感とスケジュールの目安

新規事業開発におけるデザイン会社への依頼は、フェーズによって費用感が大きく異なります。初期のリサーチや仮説検証、プロトタイピングまでであれば、数十万円から数百万円程度の予算で着手できるケースが多く見られます。

MVP開発から本番環境での実装まで踏み込む場合は、数百万円から一千万円を超える規模になることも珍しくありません。プロジェクト期間も、仮説検証だけであれば1〜3カ月程度、実装まで含めると半年から一年以上を見込んでおくとよいでしょう。

なお、新規事業は検証の結果によってスコープや方向性が変わることが前提のプロジェクトです。契約の初期段階から、仮説検証の結果次第でスコープを柔軟に見直せる契約形態になっているかを確認しておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

費用を検討する際は、金額の絶対値だけでなく、その投資によって「致命的な失敗をどれだけ早く、安く回避できるか」という観点を持つことも重要です。仮説検証にかける数十万円の投資は、検証を怠って多額のシステム投資が無駄になるリスクと比較すれば、決して高い出費ではありません。

また、社内の稟議を通す際は、デザイン会社への依頼を単なる「制作費用」としてではなく、「失敗の確率を下げるための保険」として説明すると、経営層の理解を得やすくなります。検証にかけるコストと、検証を怠った場合に発生しうる損失を比較したシミュレーションを用意しておくと、より説得力のある稟議資料になります。

FAKEが提供できる価値

ビジネス職出身メンバーが戦略から関与

株式会社FAKEの最大の特徴は、ビジネス職を経験した事業視点のあるデザイナーが、事業戦略・KPI設計・市場理解からプロジェクトに参画することです。

一般的なデザイナーが「視覚的な美しさ」から入りがちなのに対し、私たちは「ユーザーインサイト」と「ビジネス戦略」の交差点からデザインを構築します。
ユーザーが何を求め、その背後にある動機は何なのか。そして、そのニーズを満たすことがどのように事業収益に繋がるのか。ビジネスの構造を深く理解しているからこそ、経営層やプロダクトマネージャーとの間にコミュニケーションの壁が生じず、スムーズなデザインプロセスを実現できます。

抽象的な事業課題をその場で具体的なプロトタイプに落とし込み、「いち早く作って、顧客に会いに行く」プロセスへと最速で移行させることで、新規事業の立ち上げスピードを飛躍的に高めることができます。

この事業視点は、単に「言葉が通じる」というレベルにとどまりません。売上やコスト構造への理解があるからこそ、デザインの提案に対して「この機能はROIが合わない」といった経営的な判断まで踏み込んで議論できる点が、他のデザイン会社にはない価値です。

プロトタイプ→開発→グロースまで伴走

FAKEの支援は、単に画面をデザインして終わる会社ではありません。

私たちが重要視しているのは、プロトタイプを用いた初期検証から、本番環境でのシステム開発、そしてリリース後の継続的な改善に至るまでを一気通貫で伴走することです。新規事業は、リリースしてからが本当のスタートです。
実際にユーザーに使ってもらう中で、週に2〜3回の高頻度なユーザーヒアリングを実施し、生きた「ユーザーインサイト」を継続的に収集します。
そこで得られた深い洞察をもとに、プロダクトの仕様やUIを迅速にアップデートしていく。

この泥臭くも確実な「デザインドリブン」のアプローチによって、顧客から本当に愛されるユーザー体験を作り上げ、PMF(プロダクトマーケットフィット)の達成へと導きます。

この一気通貫の体制があるからこそ、検証段階で得たユーザーインサイトが、実装段階で薄まったり失われたりすることがありません。同じチームが仮説検証からリリース後の改善までを継続して担当することで、ユーザー理解の「解像度」が失われないまま事業を前進させることができます。

デザイン×ビジネス一体型で推進

「デザイン」と「ビジネス」を分断して考えることは、新規事業において最大の非効率を生みます。

FAKEでは、UX設計とビジネスモデル設計を同一の担当者が一体となって推進します。
例えば、ある機能がユーザー体験を高めるとしても、それが運用のコストを増大させるのであれば、代替案を模索する。
逆に、ビジネス上の制約があっても、デザインの工夫でユーザーの満足度を担保する。

このように、常に両者のトレードオフを考慮した意思決定を、現場レベルでスピーディーに行うことができます。
この一体型のスピード感こそが、変化の激しい現代の新規事業開発を成功へと導くFAKE独自の価値です。

こうした意思決定のスピードは、担当者間の合意形成に時間を要する分業型の体制では実現が困難です。デザインとビジネスの両方を理解する人材が同じ議論の場に立っているからこそ、トレードオフの判断をその場で完結させることができます。

また、脳科学・心理学の知見を活用したアプローチも、私たちの意思決定を後押しする材料のひとつです。ユーザーが「なぜそう感じるのか」という心理的なメカニズムまで踏み込んで理解することで、単なる思いつきではない、再現性のあるデザイン改善を積み重ねることができます。

まとめ

2026年、新規事業の成功確率を高めるためには、表面的なデザインではなく、ユーザーの行動やニーズの深層にある「ユーザーインサイト」を的確に捉え、継続的に改善していくプロセスが不可欠です。今回ご紹介した会社は、それぞれのアプローチでビジネスとデザインを融合させているトップランナーたちです。

私たち株式会社FAKEは、「いち早く作って、顧客に会いに行く」というデザインドリブンの思想と、ビジネス職出身者ならではの視点、そして脳科学・心理学を駆使したアプローチで、顧客に愛されるユーザー体験を創出します。まだアイデア段階のフワッとした状態からでも構いません。ユーザーインサイトを共に探り、事業の成功に向けて並走するパートナーとして、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

パートナー選びに迷った際は、まず自社の事業アイデアを言語化する壁打ち相手として、気軽に相談してみることをおすすめします。仮説が固まりきっていない段階からの相談にこそ、デザインドリブンなパートナーの価値が発揮されます。

新規事業は、正解のない問いに向き合い続ける長い旅のようなものです。だからこそ、目先の完成度よりも、ユーザーと誠実に向き合い、検証を重ね続けられるパートナーを選ぶことが、最終的な成功の確率を大きく左右します。焦らず、じっくりと自社に合うパートナーを見極めてください。

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会社概要

社名

株式会社FAKE

住所

〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1

代表取締役

高橋 才将

設立

2020年1月

事業

DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン