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AI開発を発注する流れ|準備からRFP作成までを解説 

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作成日 :

2026/8/10 05:41

更新日 :

2026/8/10 05:41

皆さんは、AI開発を発注しようと決めたものの、何から手をつければいいのか分からず止まっていませんか。AI開発の発注は、通常のシステム開発とは異なり、要件が固まりきらない段階から動き出すケースが多く、準備の仕方を間違えると発注後に手戻りが発生しがちです。この記事では、AI開発を依頼する前に社内で整理すべきことから、RFP(提案依頼書)の作り方、契約後の進め方までを、実務の流れに沿って具体的にご紹介します。

この記事を読むと理解できること

  • AI開発を発注する前に社内で整理しておくべきこと

  • RFP(提案依頼書)に盛り込むべき項目

  • 発注先を探す際の情報源とその使い分け

  • 見積もり依頼から契約までの流れ

  • 発注後によくあるトラブルとその防ぎ方

  • 発注を成功させるための社内体制

AI開発の発注は要件が固まる前から始まる

通常のシステム開発では、要件定義書を固めてから発注先を探すのが一般的です。しかし、AI開発の発注では、そもそも「どのAIを使えば課題が解決するのか」が発注前の時点では分からないことが少なくありません。そのため、AI開発の発注は、要件を100%固めてから動くのではなく、課題の仮説を持った状態で複数の開発会社に相談し、対話を通じて要件を具体化していくプロセスとして捉えることが重要です。

AI開発を発注する前に整理すべきこと

AI開発を依頼する前に、社内で以下の3点を整理しておくと、相談や見積もり依頼がスムーズに進みます。準備にかける時間は数日から長くても2週間程度を目安にし、完璧を目指しすぎないことがポイントです。

  1. 解決したい業務課題 … どの業務のどんな非効率・ボトルネックをAIで解決したいのかを言語化する。

  2. 保有データの有無と形式 … 学習に使えそうなデータが社内にあるか、あるとすればどのような形式・量で存在するかを棚卸しする。

  3. 想定する予算とスケジュール感 … 厳密な金額でなくてよいので、投資できる規模とゴールにしたい時期の目安を持っておく。

この3点が曖昧なままAI開発を発注してしまうと、相談を受けた開発会社側も的確な提案がしづらく、結果として要件のすり合わせに余計な時間がかかってしまいます。

RFP(提案依頼書)に盛り込むべき項目

ある程度候補を絞り込んだ段階で、AI開発の発注先に対してRFP(提案依頼書)を提示すると、各社から比較しやすい提案を引き出せます。RFPには、最低限以下の項目を盛り込みましょう。

  • 解決したい業務課題と背景

  • 対象となる業務プロセス・部門

  • 保有データの概要(種類・量・形式)

  • 求める精度水準やKPI

  • 想定予算のレンジ

  • 希望スケジュール(PoC開始時期・本開発の目標時期)

  • 運用・保守に関する要望

RFPの完成度を高めすぎようとして発注が遅れるよりも、仮説段階のRFPを複数社に投げて対話しながら精度を上げていく進め方の方が、AI開発の発注では実務的です。

RFPのサンプル構成

実際にRFPを作成する際、ゼロから項目を考えるのは負担が大きいものです。以下は、AI開発の依頼先に提示するRFPの基本構成の一例です。

  1. 背景・目的 … なぜこのプロジェクトに取り組むのか、経営上の位置づけを簡潔に記載する。

  2. 現状の課題 … 定量・定性の両面から、現在困っていることを具体的に書く。

  3. 依頼したい業務範囲 … 企画支援からモデル開発、既存システムへの統合まで、どこまでを任せたいかを明記する。

  4. 保有データの概要 … データの種類・量・形式・保管場所を簡潔に記載する。

  5. 求める成果・KPI … 精度や処理速度など、定量的な目標水準を示す。

  6. 予算・スケジュールの目安 … 概算でよいので、投資規模と希望する時期を記載する。

  7. 提案に含めてほしい内容 … 体制図、類似実績、見積もりの内訳などを指定する。

このテンプレートに沿って項目を埋めていくだけでも、依頼先に伝わる情報の粒度が格段に上がり、各社からの提案の質を比較しやすくなります。

発注先を探す際の情報源

AI開発の発注先を探す際は、複数の情報源を組み合わせるのが効率的です。

  • 比較・マッチングサイト … 発注ナビなど、複数の開発会社を横断的に検索できるサイト。まず母集団を把握するのに向いている。

  • 業界特化メディアの比較記事 … 自社の業界・技術領域に特化した実績を持つ会社を探す際に有効。

  • 既存の取引先からの紹介 … 過去に取引実績のあるシステム会社からの紹介は、信頼性の面で安心感がある。

  • 展示会・セミナー … 実際に担当者と対話し、提案の質を肌感覚で確認できる機会。

一つの情報源だけに頼ると候補が偏りやすいため、AI開発の発注では複数の経路から候補をリストアップし、その後の絞り込みで重複や偏りを整理することをおすすめします。

発注前に関係者の合意を取っておく重要性

AI開発を発注するプロセスでは、担当者個人が候補を絞り込んでも、実際に予算を承認する経営層やIT部門、現場の運用担当者の間で認識がそろっていないと、後々の意思決定が滞ってしまいます。特に、AIプロジェクトは成果が見えるまでに時間がかかることが多いため、「なぜ今このタイミングで投資するのか」という経営層への説明材料を、事前に社内で共有しておくことが重要です。稟議を通す段階で、想定される投資対効果や、PoCで確認したいことを一枚の資料にまとめておくと、意思決定のスピードが大きく変わります。

見積もり依頼から契約までの流れ

  1. 候補となる会社をリストアップする(3〜5社程度が目安)

  2. RFPをもとに個別相談・ヒアリングを受ける

  3. 見積もりの内訳(工数・単価・リスクバッファ)を横並びで比較する

  4. PoC(概念実証)の実施可否と条件をすり合わせる

  5. 契約条件(運用・保守の範囲、知的財産権の帰属など)を確認して契約する

AI開発の発注では、特に5番目の知的財産権の帰属について、契約前に明確にしておくことが重要です。開発したAIモデルやデータの取り扱いについて、後々のトラブルを防ぐためにも、契約書の該当条項を必ず確認しましょう。

契約条件の交渉で押さえておきたい視点

見積もりの金額だけでなく、契約条件の交渉においても事前に押さえておきたい視点があります。まず、開発途中で要件が変わった場合の追加費用の扱いについて、契約書のどの条項で定められているかを確認しましょう。次に、開発したAIモデルの知的財産権が自社と開発会社のどちらに帰属するのか、二次利用や横展開を想定している場合は特に重要な確認事項です。さらに、契約解除の条件や、開発が途中で頓挫した場合の支払い義務についても、事前にすり合わせておくと安心です。これらの条件は、金額交渉に比べて見落とされがちですが、プロジェクトが長期化するAI開発においては、金額以上にトラブルの火種になりやすい部分でもあります。

発注後によくあるトラブルとその防ぎ方

AI開発を発注した後によく起こるトラブルには、次のようなものがあります。

  • 想定していた精度が出ない … 契約前にデータのサンプルを確認してもらい、楽観的すぎない見立てを提示してくれる会社かどうかを見極めることで防げます。

  • 社内の別部門との調整が難航する … 要件定義の打ち合わせに、実際の運用担当者を同席させることでギャップを減らせます。

  • 完成したAIが現場で使われない … 発注段階から、現場担当者の意見を取り入れる設計プロセスになっているかを確認しましょう。

AI開発の発注を成功させる社内体制

AI開発の発注をスムーズに進めるには、発注担当者だけでなく、実際にAIを使う現場部門と、開発会社との橋渡しをする役割を社内に置くことが有効です。特に、開発会社からの技術的な質問に即座に答えられる窓口担当者がいるかどうかは、プロジェクトの進行速度に直結します。AI開発の発注は「発注して終わり」ではなく、発注後も継続的なコミュニケーションが必要なプロジェクトであることを、社内で事前に共有しておきましょう。

まとめ

整理すると、AI開発の発注は要件を完全に固めてから動くのではなく、課題の仮説を持った段階で複数の開発会社に相談し、対話を通じて要件を具体化していくプロセスです。事前の課題整理、RFPの作成、複数の情報源からの候補探し、見積もりの内訳比較という流れを踏むことで、依頼した後のトラブルを大きく減らすことができます。

準備段階に時間をかけすぎて動き出せなくなるよりも、仮説ベースで走り出しながら複数社との対話を通じて解像度を上げていく姿勢の方が、変化の速いAI領域では結果的に近道になることが多いものです。

AI開発の発注に関するよくある質問

Q. AI開発の発注には、必ずRFPが必要ですか?

厳密なRFPがなくても相談は可能ですが、複数社を横並びで比較する際には、簡易的なものでもRFPを用意しておくと、各社からの提案を比較しやすくなります。

Q. AI開発を発注する際、何社くらいに声をかければいいですか?

3〜5社程度に声をかけ、同じ条件で見積もりとヒアリングを依頼するのが実務的な目安です。

Q. 社内にデータがほとんどない場合でもAI開発を発注できますか?

データが少ない場合でも発注は可能ですが、まずはデータ収集・整備の支援を含めて相談できる会社を選ぶとよいでしょう。

Q. AI開発の発注後、知的財産権はどちらに帰属しますか?

契約内容によって異なります。開発したAIモデルやデータの取り扱いについては、契約書の知的財産権に関する条項を発注前に必ず確認しておくことをおすすめします。

Q. 複数の候補から絞り込む際、最終的な決め手は何にすべきですか?

技術力や費用感も重要ですが、最終的にはヒアリングでの対話の質と、担当者が自社の課題をどれだけ具体的に理解してくれたかが決め手になることが多いです。提案書の内容だけでなく、質疑応答での受け答えも判断材料に加えることをおすすめします。

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社名

株式会社FAKE

住所

〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1

代表取締役

高橋 才将

設立

2020年1月

事業

DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン