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デザインコンサルティングとは?2025年における位置づけや役割を現役デザイナーが解説

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作成日 :

2025/9/3 08:26

更新日 :

2026/2/12 08:42

デザインコンサルティングとは何か

企業が新しいサービスや事業を生み出すとき、そのアイデアを形にするプロセスは多岐にわたります。市場調査から始まり、コンセプトを固め、試作品を作り、ユーザーの反応を見ながら改善していく。こうした一連の流れを、デザイン思考やユーザー中心設計(HCD)といった手法を用いて体系的に支援するのが、デザインコンサルティングです。

これは単に「見た目の良いデザイン」を作るだけではありません。新規事業のアイデア出しから、実際に事業として成り立たせるための戦略、そして運用後の効果検証まで、事業成功を包括的にサポートする活動を指します。

本記事では、このデザインコンサルティングが新規事業開発においてどのような役割を果たすのかを解説し、具体的なプロセスや、信頼できるパートナーを見つけるための選定ポイント、注意点についてご紹介します。

デザイン専門家による新規事業支援の意義

事業を成功させるためには、そのサービスやプロダクトが「誰のどんな課題を解決するのか」を明確にすることが不可欠です。デザインの専門家は、まさにこの「ユーザー視点」を事業開発の初期段階から深く組み込むことを得意としています。

ユーザー体験(UX)の価値と、ビジネスとしての価値を両立させたソリューションを設計することで、初期段階の不確実性を大幅に減らすことができます。特に、まだアイデアがぼんやりしている段階からユーザーを巻き込み、共創しながらサービスを形にしていけるのが大きな強みです。

戦略とデザイン、両輪による事業設計の効果

デザインコンサルティングの真価は、単なるUX設計に留まらない点にあります。事業戦略やビジネスモデルの設計といった、いわゆる「上流工程」デザインの視点を融合させることで、より成功確度の高い新規事業開発が可能になります。

戦略とデザインの両輪を回すことは、事業を「なぜやるのか」という根本的な問いと、「どうやって実現するのか」という具体的な方法論を統合することに他なりません。

たとえば、どんなに優れた技術や斬新なアイデアがあったとしても、事業のコンセプトやターゲットユーザー像が曖昧なままだと、本当にユーザーに求められるプロダクトは生まれません。ビジネスとしての持続可能性(戦略)と、ユーザーにとっての価値(デザイン)が切り離されてしまうと、どちらか一方しか満たせない、いわば「絵に描いた餅」のようなプロジェクトに陥るリスクがあるのです。

デザインコンサルティングでは、ユーザーのニーズを深く理解するための調査や分析を事業戦略の策定段階から導入します。これにより、単なる市場調査データだけでなく、ユーザーの潜在的な感情や行動パターンといった、より深い洞察を得ることができます。そして、この洞察を基に、収益性のあるビジネスモデルと、ユーザーにとって魅力的な体験を同時に設計していくのです。

このアプローチは、初期段階での手戻りを大幅に削減し、開発リソースを最も効果的な部分に集中させることを可能にします。戦略とデザインが一体となることで、ユーザーニーズと事業目標が深く結びついた、力強く、そして成功へと導くための具体的な形に落とし込まれるのです。

実務的プロセスと手法

デザインコンサルティングでは、新規事業やサービス開発を成功に導くために、UXデザインを軸とした体系的なプロセスを重視しています。これは、単に製品を開発するだけでなく、その製品がユーザーにどのような体験をもたらすかを深く掘り下げ、検証しながら進める手法です。

UXデザインを軸とする事業開発プロセス

ここでは、デザインコンサルティングの現場で一般的に用いられるプロセスの一例をご紹介します。

まず、プロジェクトの出発点となるのは、徹底した調査(RESEARCH)です。ここでは、ターゲットとなるユーザーが「誰なのか」「どんな課題やニーズを抱えているのか」を深く理解することを目指します。ユーザーインタビューを通じて個別の声を聞き、競合調査やブランド調査で市場における自社の立ち位置を把握することで、事業の方向性を定めるための多角的な情報を収集します。

次に、調査によって明らかになった課題や仮説をもとに、分析(ANALYSIS)を行います。この段階では、ペルソナやカスタマージャーニーマップストーリーボードといったツールを用いて、ユーザーが目指すゴールまでの体験プロセスを詳細に検証し、課題を解決するためのソリューションを考えます。これにより、チーム全体でユーザー像と提供すべき体験に対する共通認識を築き上げます。

分析を通じて固まったストーリーを具体的な形にするのが、デザイン(DESIGN)のフェーズです。ここでは、ユーザーが迷わずにサービスを利用できるよう、サイトマップやワイヤーフレーム(画面の骨組み)を考案し、視覚的に訴えかけるビジュアルデザインを設計します。

デザインが完了したら、すぐに本番開発に進むのではなく、試作/プロトタイピング(PROTOTYPING)を行います。遷移図や静的なデザインだけでは見えにくい使い勝手やユーザーとの相互作用を検証するために、実際に操作できるプロトタイプを作成し、チーム全体で確認します。

そして、そのプロトタイプをユーザーに実際に使ってもらう、テスト/計測(TESTING)のフェーズへと進みます。ユーザビリティテストやユーザー評価を通じて客観的なフィードバックを収集し、サービスの効果測定を行います。この結果を基に、より理想的なユーザー体験となるように、試作・テスト・フィードバックのサイクルを何度も繰り返すことで、サービスを継続的に最適化していきます。この一連のプロセスを回すことで、ユーザーの声を反映しながら、スピーディかつ着実に、本当に価値のあるサービスを創り出すことが可能になるのです。

一気通貫のサポート体制

デザインコンサルティングを提供する企業の中には、新規事業のアイデア創出から実際の開発、そして運用後の内製化支援まで、プロジェクト全体を一気通貫でサポートする体制を構築しているところが多くあります。

この一気通貫の体制には、いくつかの重要な利点があります。まず、プロジェクトの各フェーズで担当者が変わることによる情報共有のロスや、責任範囲の不明確さを防ぐことができます。企画段階で立てたコンセプトが、デザインや実装のフェーズで歪んでしまうといったリスクを回避し、プロジェクト全体の一貫性を保つことが可能になります。

さらに重要なのは、単に最終的な成果物を納品するだけでなく、クライアント企業の組織内にデザイン思考を根付かせ、自走できる文化を育むという役割です。プロジェクトを通じて、デザイン思考のプロセスや手法を共に実践することで、クライアント企業の担当者自身がユーザー視点を身につけ、将来的には外部の助けなしに事業を推進できるような能力を培うことができます。これは、短期的な成果だけでなく、長期的な企業の成長に貢献する、デザインコンサルティングの真価と言えるでしょう。

戦略・デザイン・実装の整合性設計

新規事業開発において、戦略、デザイン、そして技術的な実装は、それぞれが独立した要素ではありません。これらは密接に絡み合い、三位一体となって機能することで初めて、ビジネスとして成功するサービスを生み出すことができます。この3つがバラバラに動いてしまうと、どれか一つが優れていても全体として成果を出すことはできません。

たとえば、どんなに市場を深く洞察した優れた戦略があっても、それを具体的に形にするUI/UXデザインや、それを実現する技術力が伴わなければ、その戦略は「絵に描いた餅」に終わってしまいます。同様に、ユーザーにとって使いやすいデザインを追求しても、それが技術的に実現不可能であったり、ビジネスモデルとして収益性が伴わなければ、持続可能な事業とはなり得ません。

デザインコンサルティングは、この3つの要素の整合性を図り、プロジェクト全体を最適化することで、ビジネスに貢献する成果を生み出すことを目指します。企画段階から技術チームやビジネス部門の専門家を巻き込み、それぞれの視点を踏まえた上で、戦略的な意図とUI/UX設計、技術的実装のバランスを取りながらプロジェクトを推進していきます。これにより、ユーザーにとって価値があり、かつビジネスとして成立するサービスを、効率的かつ確実につくり上げることが可能になるのです。

コンサル会社の選定視点とおすすめ企業

デザインコンサル選びの基準

数あるデザインコンサルティング会社の中から、自社に最適なパートナーを見つけるためには、いくつかの視点を持つことが重要です。

  • 自社のフェーズ・課題に沿った専門性の有無: サービス開発の初期段階なのか、既存サービスの改善なのか、自社の課題に合った専門性を持つ企業を選びましょう。

  • 事業開発実績: 類似の業界や課題に対する実績が豊富にあるか確認しましょう。過去の成功事例は、その企業の得意分野や力量を知る良い手がかりになります。

  • 提案の現実性: 理想論だけでなく、予算やスケジュール、リソースといった現実的な制約を踏まえた上で、地に足の着いた提案をしてくれるか見極めましょう。

  • アフターフォロー体制: 納品したら終わりではなく、その後の運用や内製化支援まで、長期的なパートナーとして付き合える体制があるか確認することも大切です。

注目の支援企業事例紹介

ニジボックス

ニジボックスは、新規事業の構想から運用まで、UXデザインを起点とした一気通貫のコンサルティングを提供しています。ユーザーの行動データやフィードバックを基に、サービスを継続的に改善するPDCAサイクルを回し、事業の成長を力強く支援します。特に、ユーザーの潜在的なニーズを掘り起こし、それを具体的なUI/UXへと落とし込むことに強みを持っています。事業をスモールスタートさせ、市場の反応を見ながら着実にスケールさせたい企業にとって、心強いパートナーとなるでしょう。

エそら合同会社

エそら合同会社は、クライアントに深く寄り添い、リサーチから事業支援、そしてクライアント企業のUX内製化まで、きめ細やかなサポートを提供しています。単にプロジェクトを遂行するだけでなく、クライアントと一体となって伴走する姿勢が特徴です。プロジェクトを通じて、デザイン思考のノウハウをクライアント企業のメンバーに共有し、将来的に自社の力でUXを改善していけるよう支援します。長期的な視点で、組織文化から変革を目指す企業におすすめです。

bridge

bridgeは、デザイン思考と組織開発を組み合わせたユニークなアプローチで事業創出を支援します。ワークショップを活動の中心に据え、多様なステークホルダーが参加する共創的なプロセスを通じて、新たな事業アイデアを生み出します。事業のアイデア出しから、それを実現するための組織体制づくり、さらには従業員の意識改革までを視野に入れた、より包括的なコンサルティングが強みです。社内からイノベーションを起こしたい、組織そのものを活性化させたいと考える企業に最適です。

NCDC

NCDCは、戦略、UX、実装の3つの要素を統合した「ビジネスに貢献するUXデザインコンサルティング」を提供しています。ビジネス戦略の意図を正確に理解し、それをユーザーにとって最適なUXデザインへと落とし込み、さらに技術的に実現可能な形で実装までサポートします。特に、複雑なシステム開発や、技術的な専門性が求められるプロジェクトにおいて、戦略から実装まで一貫して支援できる技術的なバックグラウンドが強みです。ビジネス目標と技術の両面から、確実な成果を追求したい企業に適しています。

注意点と導入時のポイント

外部依存リスクへの対応

デザインコンサルティングは、外部の専門家の力を借りて事業開発を進める上で非常に有効な手段です。しかし、その一方で、外部の専門家に依存しすぎると、自社内にノウハウが蓄積されず、プロジェクトが完了した後に自走できなくなるリスクがあります。

これを避けるためには、コンサルティング会社との協業を通じて、自社の組織内でもUXに対する理解を深め、必要なスキルを育成していくことが重要です。プロジェクトの進行と並行して、社内の担当者が主体的に関わり、デザイン思考を実践できる文化を構築していくことを心がけましょう。

成果評価指標の設計

デザインコンサルティングの成果は、単に「見た目の良いプロダクトができた」というだけでは測れません。サービスの価値が向上したか、ユーザー体験が改善されたかといった指標を、定量と定性の両面から評価することが重要です。

たとえば、「ユーザーの離脱率が〇%改善した」「新規ユーザーの獲得単価が〇〇円下がった」といった定量的な指標と、「ユーザーアンケートで〇〇というポジティブな声が増えた」といった定性的な指標を組み合わせることで、デザインコンサルティングの効果を客観的に評価することができます。

まとめ

新しい事業を成功させるには、市場のニーズを見抜く洞察力と、それを形にしてユーザーに届けるための「デザイン」が不可欠です。デザインコンサルティングは、単に美しいUIを作るだけでなく、ビジネス戦略、組織、そして文化と一体となったUXベースの成長を共創するパートナーです。

自社の課題や目指す姿を明確にし、その伴走者として最適なデザインコンサルティング会社を選ぶことが、新規事業成功への第一歩となるでしょう。


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    会社概要

    社名

    株式会社FAKE

    住所

    〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1

    代表取締役

    高橋 才将

    設立

    2020年1月

    事業

    DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン