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デザインストラテジストとは何者か ――不確実な事業に「意味のある構造」を与える仕事

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作成日 :

2024/6/5 04:27

更新日 :

2026/2/1 22:47

UIやUXという言葉が一般化した現在、デザインはもはや「見た目を整える工程」ではありません。プロダクトの価値定義、組織の意思決定、事業の進む方向性そのものに深く関与する概念へと進化しています。

そうした文脈のなかで注目されているのが「デザインストラテジスト」という職能です。
本記事では、デザインを起点に経営や事業の構造を再設計するこの役割について、どのようなフェーズで、どのような視点をもって価値を発揮しているのかを整理していきます。

目次

デザインストラテジストの役割

――デザインで経営の意思決定を支える

デザインストラテジストの本質的な役割は、「不確実な状況において、判断可能な状態をつくること」にあります。

新規事業、既存事業の再定義、あるいは市場や顧客の変化により従来の勝ち筋が通用しなくなった局面。こうした状況では、数値やロジックだけでは意思決定が前に進みません。
なぜなら、そもそも「何を目指すべきか」が定まっていないからです。

デザインストラテジストは、顧客体験を軸にしながら、
・市場構造
・社会的文脈
・企業文化
・組織の制約条件
といった複数の要素を横断的に整理し、「この事業はどこへ向かうべきか」という問いに対して、構造としての答えを提示します。

重要なのは、正解を断定することではありません。
仮説を可視化し、検証可能な形に落とし込み、意思決定の質を高めること。それこそが、デザインストラテジストが担う価値です。

支援する事業フェーズ

――立ち上げ・成長・再定義のすべてに関わる

デザインストラテジストが関わるフェーズは、新規事業に限られません。
大きく分けると、以下の3つの局面で求められることが多くなります。

1. 立ち上げ期

まだ事業の輪郭すら曖昧な段階です。このフェーズでは、
・誰の、どんな課題を解くのか
・なぜ今それをやるのか
・勝ち筋はどこにあるのか
といった根本的な問いを扱います。

市場調査やトレンド分析だけでなく、ユーザーの行動や感情の背景を読み解きながら、事業コンセプトを構造化していきます。
ここでのアウトプットは、事業計画書というより「意思決定のための地図」に近いものです。

2. 成長期

プロダクトやサービスが市場に受け入れられ始めると、次に問われるのは「どこにリソースを集中すべきか」です。

この段階では、提供価値の整理、顧客セグメントの再定義、プロダクト開発の優先順位設計などがテーマになります。
感覚的に進めてきた判断を言語化・構造化し、再現性のある戦略へと昇華させる役割を担います。

3. 成熟・転換期

市場が成熟し、従来の延長線では成長が見込めなくなった事業においても、デザインストラテジストの役割は重要です。

「何をやめるか」「どこを捨てるか」といった意思決定は、数値だけでは判断できません。
企業がこれまで積み重ねてきた価値や文脈を読み解きながら、新たな方向性を設計していきます。

デザインストラテジストが持つ視点

――未来は“トレンド”だけから生まれない

不確実性の高いプロジェクトほど、チームは迷走しがちです。
その原因の多くは、判断基準が共有されていないことにあります。

デザインストラテジストは、外部の立場でありながら、内部の論理にも深く踏み込みます。
事業の歴史、組織の癖、過去の成功体験や失敗。それらを理解したうえで、「なぜ今この挑戦をするのか」というストーリーを編み直します。

未来の価値は、最新トレンドの先にあるとは限りません。
むしろ、過去から現在までの積み重ねの中にこそ、次の一手のヒントが眠っていることも多いのです。

そのため、デザインストラテジストは以下のような複数の観点を行き来しながら、機会領域を探索します。
・ユーザー体験
・社会構造
・ビジネスモデル
・組織文化
・テクノロジーの制約と可能性

これらを一つのフレームに落とし込み、議論可能な状態にすることが求められます。

どんなメンバーが活躍しているのか

――バックグラウンドは多様、共通点は思考の柔軟性

デザインストラテジストという職種に、決まったキャリアパスはありません。
広告、営業、デザイン、コンサルティングなど、さまざまな背景を持つ人材が集まっています。

共通しているのは、
・不確実性を前向きに扱えること
・抽象と具体を行き来できる思考体力
・他者の価値観を尊重しながら構造化できる姿勢
です。

机上の空論で終わらせず、現場と行き来しながら価値を形にする。その姿勢こそが、この職能を支えています。

デザインストラテジストに興味がある方へ

――事業の“核”に触れる覚悟はあるか

デザインストラテジストは、華やかな職種ではありません。
答えのない問いに向き合い、意思決定の責任を引き受ける、精神的にも負荷の高い仕事です。

それでもなお、
「事業の本質に関わりたい」
「デザインで社会やビジネスを動かしたい」
そう考える人にとって、これ以上刺激的なポジションは多くないでしょう。

デザインを武器に、経営の意思決定を前に進めたい。
そんな覚悟を持つ人にとって、デザインストラテジストという選択肢は、確実に意味のある挑戦となるはずです。

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会社概要

社名

株式会社FAKE

住所

〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1

代表取締役

高橋 才将

設立

2020年1月

事業

DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン