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ユニバーサルデザインとは?身の回りで出会う具体例を紹介

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作成日 :

2024/2/15 03:16

更新日 :

2025/11/22 05:26

ユニバーサルデザインというと、専門的な建築やプロダクトの話に聞こえますが、実は家の中や街のあちこちに、すでに「当たり前のもの」として溶け込んでいます。

ここでは、

  • 家の中

  • 街中

  • 日用品・プロダクト
    の3つに分けて、身近なユニバーサルデザインの例を整理してみます。

目次

家の中にあるユニバーサルデザイン

シャンプーとリンスのボトル

シャンプーボトルに「ギザギザ」が付いているのを触ったことがあるはずです。
これは、視覚に頼らず触覚だけでシャンプーとリンスを区別できるようにした工夫です。

  • 目を閉じていても、メガネを外していても、照明が暗くても迷わない

  • メーカーをまたいでパターンがある程度統一されているので、買い替えても認識しやすい

視覚障害のある人だけでなく、ほぼ全員が「便利」と感じる設計になっています。


照明のスイッチ

最近の住宅でよく見るのは、指一本ではなく手のひらで押せる大きめのスイッチです。

  • 上下どちらを押してもオン・オフできるタイプ

  • 指の力が弱い子どもや高齢者でも押しやすいサイズ

  • 暗がりでも位置が分かりやすい配置

「デザインの雰囲気」だけでなく、力の弱さ・視認性・操作のシンプルさまで含めて設計されています。


トイレまるごとのユニバーサルデザイン

トイレは、実はユニバーサルデザインの塊のような場所です。

  • シャワートイレ:もともとは医療現場のケアから生まれた機能が一般家庭に広がったもの

  • 自動開閉するフタ:腰をかがめる・ひねる動作を減らし、足腰への負担を軽くする

  • 立ち座りを支える手すり:転倒リスクを下げる

  • 手元に集約されたボタン:無理な姿勢で操作しなくてよい

「清潔さ」だけでなく、動作負荷・安全性・プライバシーまでをデザインに取り込んでいます。


階段+手すり+照明

階段周りにも細かな配慮が重なっています。

  • コーナー部分まで連続して設置された手すり:途中で手を離さずに昇り降りできる

  • 滑りにくい素材の踏み板:足元の安定感を高める

  • 足元照明:暗い時間帯でも段差の位置が分かりやすい

  • 角に丸みやクッション性のある素材を使う:転倒時の衝撃を軽減

「落ちないように気をつけてください」ではなく、そもそも事故を起こしづらい構造にするのがユニバーサルデザインの考え方です。


センサー式の蛇口

手を近づけると水が出て、離すと止まるタイプの蛇口も代表例です。

  • 栓をひねる力が弱い人でも使いやすい

  • 公共トイレなどで蛇口に触れずに済み、衛生面のメリットが大きい

  • 水の出しっぱなしを防ぎ、節水にもつながる

「ラク」「清潔」「環境負荷の軽減」が一つの仕組みで同時に実現されています。


街中で見かけるユニバーサルデザイン

音の出る信号機・歩行者用ボタン

音響式信号機では、

  • 鳥の鳴き声のような音

  • メロディ

などを使って、視覚だけに頼らず青信号を知らせる工夫がされています。
さらに、歩行者用の押しボタンで青信号の時間を延長できるものもあり、ゆっくり歩く人でも安全に渡れるよう配慮されています。

最近は、色弱の人でも識別しやすい高輝度LEDや色設計も進んでいます。


自動ドア

自動ドアは、もはや説明不要の「ユニバーサルデザインの象徴」です。

  • 手がふさがっていても通れる

  • 車いす、ベビーカー、大きな荷物を持った人がスムーズに出入りできる

  • 重いドアを開ける力がいらない

「誰もが同じ入口を同じように使える」こと自体が、ユニバーサルな設計のポイントです。


自動販売機

最近の自販機には、かなり多様な工夫が入っています。

  • 低い位置に配置された押しボタン

  • かがまなくても取り出せる高さの商品取り出し口

  • コイン投入口の受け皿やガイド

  • 一旦飲み物を置ける小さな棚

子ども・高齢者・車いすユーザー・背の低い人など、身長や体勢が違っても使える前提で設計されています。


改札の「ワイド通路」

駅の改札に必ずといっていいほど1つはある、幅広の通路。

  • 車いす

  • ベビーカー

  • 松葉杖や歩行補助具を使う人

  • 大きなスーツケースを持つ旅行者

など、「特別な入口」ではなく、誰でも通れる一つの動線として組み込まれているのがポイントです。


案内板・サイン

施設の入口や街頭にある案内板も、ユニバーサルデザインが反映されやすい領域です。

  • ピクトグラム(トイレ・エレベーターなどのシンプルなマーク)

  • 写真やアイコンでイメージを補う

  • ひらがな/外国語の併記

  • 大きめの文字とコントラストの高い色

  • タッチパネルで拡大表示

  • 音声案内や点字表示

「言語・年齢・視力」というバラバラな条件を抱えた人たちに対し、できるだけ一つの情報システムで対応する設計になっています。


電車内のフリースペース

座席の一部を取り払ってつくられた広めのスペースは、車いすやベビーカー利用者のための優先スペースとして設計されています。

  • 立ち位置や固定用のベルトなど、安全に配慮した構造

  • 優先対象者がいないときは、大きな荷物置きスペースとしても活用可能

「誰かにとって特別に必要なスペース」が、同時に「他の人にとっても便利な場所」になっているのが特徴です。


ノンステップバス

床を低くフラットにし、停留所との段差を極力なくしたバスがノンステップバスです。

  • 車いす・ベビーカー・杖歩行の人が乗り降りしやすい

  • 大きいキャリーケースを引いていても楽に乗れる

  • 補助スロープでさらに乗降をスムーズにできる

「一段の高さ」が移動のハードルになる人にとって、段差をなくすだけで移動の選択肢が大きく広がります。


段差の少ない歩道・公園の入口

歩道や公園の入口で、縁石が切られてフラットになっている部分があります。

  • 車いすやベビーカーがスムーズに入れる

  • 段差でつまずきやすい子ども・妊婦・高齢者の転倒を防ぎやすい

  • キャリーバッグや自転車も通りやすい

「一段の段差をなくすだけ」でも、かなり多くの人の移動が楽になるという典型例です。


インクルーシブ公園

インクルーシブ公園は、障害の有無や身体能力に関わらず、誰でも遊びに参加しやすいように設計された公園です。

  • さまざまな難易度や動き方の遊具を用意

  • 車いすでも近づきやすい動線

  • それぞれの子どもが「自分のペース」で遊べるレイアウト

物理的なバリアを取り除くだけでなく、興味・感覚・得意不得意の違いを前提にした空間になっています。


ピクトグラム

ピクトグラムは、情報を言葉ではなく形で伝えるデザインです。

  • トイレ、エレベーター、非常口、ゴミ箱など

  • 文字が読めない子ども

  • 現地の言語に不慣れな旅行者

  • 細かい文字が見えづらい高齢者

にとって、とても頼りになる「共通言語」です。
文字より目を引く形で、情報の優先度を自然に伝えてくれます。


広めの歩道

歩道の幅がしっかり確保されていると、こんなメリットがあります。

  • 車いすやベビーカー+介助者が並んで歩ける

  • 歩行者と自転車のエリアを分けやすく、接触事故を減らせる

  • 自分のペースで歩きやすく、周りに気を遣いすぎなくてよい

「スピードより安心感」を優先したデザインといえます。


点字ブロック

点字ブロックは、もともと視覚障害者のための「誘導のためのサイン」です。

  • 歩いていけば駅の改札、出口、トイレなどにたどり着けるように敷設

  • 工事中の仮設通路や複雑な地下街では、ルート案内として誰にとっても役に立つ

視覚障害者向けの設計が、そのまま「迷いやすい空間のナビゲーション」として全員の役に立つパターンの一つです。


階段とスロープのセット

公共施設では、階段に加えてスロープが用意されていることが多くなりました。

  • 緩やかな傾斜で、子どもや高齢者も歩きやすい

  • 車いす・ベビーカー・キャリーケースなどを押しながら移動しやすい

  • 階段横の細い溝を自転車用のスロープにしているケースもある

「階段を使える人だけ」を前提にせず、複数の動き方を選べるようにするのがポイントです。


生活用品・プロダクトのユニバーサルデザイン

文房具

文房具は、小さな工夫が効きやすいジャンルです。

  • 左右どちらの利き手でも使いやすいカッター

  • 軽い力で切れるハサミ

  • 針が飛び出しにくく、安全に抜き差しできる画鋲

  • 正しい指の位置で安定して持てる鉛筆

  • 光の反射やチラつきを抑えたノート用紙

「子ども向け」「高齢者向け」と分けるのではなく、誰が使ってもストレスが少ない設計を目指したものが増えています。


スマートフォン

スマホは、ソフトウェア側でユニバーサルデザインを実装しやすい代表例です。

  • 文字サイズやフォント、表示のコントラストを自由に変更できる

  • 画面読み上げ機能、音声のガイド

  • 音声入力でのメール作成や電話発信、スケジュール登録

  • ジェスチャーやボタン配置のカスタマイズ

ハードは同じなのに、設定次第でかなり違うユーザー体験をつくれるのが大きな特徴です。


アルコール飲料の缶

缶チューハイやビールなどのアルコール飲料には、誤飲防止のための工夫が施されています。

  • 缶の上部に「これはお酒です」と分かる点字

  • ジュースと紛らわしいデザインを避けるための明示的な表記

  • ひらがなを浮き上がらせる加工で、触っても分かるようにする

視覚障害のある人だけでなく、子どもとの取り違えリスクを下げる効果もあります。


ペットボトル

ペットボトルの形そのものも、ユニバーサルデザインの視点で作られています。

  • 握力が弱くても持ちやすいくびれ

  • 指が引っかかる凹凸のある表面

  • ラベルにミシン目を入れて、剥がしやすくする

  • 樹脂量を減らしつつ強度を確保する軽量化

持ちやすさ・開けやすさ・処分のしやすさ・環境負荷の低減が、一本のボトルで同時に設計されているイメージです。


お札(紙幣)

紙幣には、視覚だけに頼らない識別の仕組みが組み込まれています。

  • 触ったときに分かる識別マーク

  • 額面ごとに違うレイアウトやホログラム

  • 数字の大きさ・配置を工夫し、素早く見分けやすくする

新しいデザインでは、さらに誰にとっても瞬時に識別しやすい構成が重視されるようになっています。


片手でも扱いやすいバッグ

片手がふさがっていても使いやすいバッグもユニバーサルデザインの一種です。

  • 斜めがけした状態で開閉しやすい位置にジッパーやポケットを配置

  • 口が開きっぱなしにならないマグネットフラップ

  • 傾けても中身が落ちにくい深めのポケット

片麻痺のある人だけでなく、スマホ・傘・荷物など、常に片手がふさがりがちな全ユーザーにとって使いやすい設計です。


企業におけるユニバーサルデザイン推進の流れ

ユニバーサルデザインは、単発のプロダクトだけでなく、企業活動全体に広がりつつあります。ざっくり整理すると、こんな流れで発展してきました。

  1. パッケージや日用品からスタート

  • 「高齢者でも開けやすい容器」「中身が分かりやすいラベル」など、具体的な使い勝手の改善から始まる

  • 全社的なプロジェクト化

  • パッケージに限らず、情報コミュニケーション・店舗・Web・紙媒体など、領域をまたいでUDを推進

  • ガイドライン・規格への落とし込み

  • 高齢者・障害者配慮設計指針(JIS規格)などにノウハウが反映され、社会全体で共有できる基準に

  • 情報デザイン・ブランディングとの統合

  • 「読みやすい・分かりやすい」だけでなく、

  • ブランドとしてどう見えるか

  • 読みたくなる構成か

  • 伝えたい価値とズレていないか
    といった観点を含めて評価・改善するフレームへ発展

  • ダイバーシティ&インクルージョンとの接続

  • 性別・ジェンダー・発達特性・文化的背景など、より幅広い「違い」を前提にしたコミュニケーション設計へ進化

ユニバーサルデザインは、単なる「やさしいデザイン」ではなく、
多様なユーザーを前提にした事業設計・ブランド設計そのものに近づいてきています。


まとめ:ユニバーサルデザインは「特別なもの」ではない

ここまで見てきた通り、ユニバーサルデザインは、

  • シャンプーボトル

  • 自動ドア

  • 点字ブロック

  • スマホのアクセシビリティ機能

など、すでに「日常の標準」として浸透しているものがほとんどです。

ポイントはただ一つ。

「ある特定の人のための特別仕様」ではなく、
できるだけ多くの人が“最初から”使いやすい設計になっているか

デザイン・サービス・コンテンツをつくる側としては、

  • 誰が、どんな状況で、どんな体勢・速度・視力・理解度で使うのか

  • そのとき、どんな“つまずきポイント”があり得るのか

を一度立ち止まって想像してみることが、ユニバーサルデザインへの具体的な一歩になります。

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会社概要

社名

株式会社FAKE

住所

〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1

代表取締役

高橋 才将

設立

2020年1月

事業

DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン