
基幹システムをリプレイスしたのに現場で使われない、DXツールを導入したのに定着しない。こうした失敗の多くは、機能面ではなく「使いにくさ」に原因があります。業務システム・DXに強いデザイン会社は、このUI/UX(使いやすさ)の観点から業務システムを設計し直すパートナーとして注目されています。この記事では、業務システム・DXに強いデザイン会社の選び方と、目的別のおすすめ9社を紹介します。
業務システム・DXに強いデザイン会社が担う役割と、開発会社との違い
業務システム・DXに強いデザイン会社を選ぶときに見るべきポイント
目的別・業務システム・DXに強いデザイン会社9選
依頼にかかる費用相場の目安
依頼から導入までの一般的な流れ
発注前に確認しておきたいよくある疑問
業務システムのDXというと、開発会社やコンサル会社への発注をイメージする方が多いかもしれません。しかし、業務システム・DXに強いデザイン会社が担う役割はそれらとは異なり、「現場が実際に使いこなせるか」というユーザー体験の設計に特化しています。
業務システムは、機能要件を満たしていても、画面が複雑で操作を覚えにくい、入力の手間が多いといった理由で現場に定着しないケースが少なくありません。業務システム・DXに強いデザイン会社は、業務フローの可視化、ユーザーインタビュー、プロトタイプ検証といった手法を用いて、現場の実務に即した画面設計・情報設計を行います。開発会社が「動くシステムを作る」ことに強みを持つのに対し、業務システム・DXに強いデザイン会社は「使われるシステムにする」ことに強みを持つと言えます。近年は、開発の前段階からデザイン会社が関与し、要件定義そのものをユーザー起点で組み立て直すアプローチも増えています。
toC向けのアプリやWebサイトのデザインと、業務システムのデザインでは求められる観点が異なります。大量データの一覧性、入力効率、複雑な承認フローの可視化など、業務システムならではの設計経験を持つ業務システム・DXに強いデザイン会社かどうかを実績から確認しましょう。
デザインだけを納品して終わる会社もあれば、開発会社と連携しながら実装まで伴走する会社もあります。デザインが実装段階で崩れてしまうと現場に定着しないシステムになりやすいため、実装まで見据えた体制を持つ業務システム・DXに強いデザイン会社を選ぶことが重要です。
優れたUI/UXデザインは、現場へのヒアリングや業務フロー分析といった地道なリサーチの上に成り立ちます。提案の前段階でどれだけ業務理解に時間をかけるかを確認することで、表面的なデザイン提案に終わらない業務システム・DXに強いデザイン会社を見極められます。
業務システム・DXに強いデザイン会社が単独で完結するプロジェクトは多くなく、多くの場合、既存の開発会社やコンサル会社と連携しながら進めます。過去の連携実績や、他社の開発チームとの協業経験があるかも確認しておくとスムーズです。
デザイン会社への依頼費用は、プロジェクト単位の一括請負型と、月額の顧問契約型に大別されます。自社のプロジェクト規模や継続性に合った費用体系を持つ業務システム・DXに強いデザイン会社を選ぶことで、無理のない発注が可能になります。
デザインの良し悪しは感覚的な評価になりがちですが、業務システム・DXに強いデザイン会社の中には、リリース後の操作ログや利用率といった定量データをもとに改善を回す会社もあります。デザインを作って終わりにせず、効果を検証しながら改善提案を続けられる体制があるかも見ておきたいポイントです。
FAKE Inc.は東京・恵比寿を拠点とするB2Bデザインコンサルティング会社です。「デザインドリブン®」というメソドロジーのもと、UI/UXデザイン・業務システム設計・FDE(Forward Deployed Engineer)支援を軸に、業務システムのDXを支援しています。
業務システム・DXに強いデザイン会社の中でも、FAKE Inc.は業務フローの整理からプロトタイプ検証、実装支援までを一気通貫で担う点が特徴です。デザインを納品して終わりにせず、FDE支援によって現場に入り込みながら実装・定着まで伴走するモデルを採用しており、「デザインは良かったが実装で崩れてしまった」という業務システムDXにありがちな失敗を防ぎやすい体制になっています。
公式サイト: https://fake.inc
2011年設立のUI/UXデザインのリーディング企業です。単なるデザイン制作ではなく、戦略立案から関わるパートナーとしてプロジェクトを遂行しており、体系化されたプロセスとナレッジでクライアント企業の事業成長に貢献しています。デザイン組織の内製化支援にも積極的に取り組んでいます。
公式サイト: https://goodpatch.com/
支援事例:
コクヨ株式会社の組織成長ソリューション「TEAMUS」のMVP開発からUX設計・UIデザインまでを共創パートナーとして支援。
UX/UIデザイン・ブランディング・マーケティンググロース支援・DX支援を展開するデザイン&マーケティング会社です。UI/UXデザインのナレッジを活かしたマーケティング支援に力を入れており、戦略立案からクリエイティブ制作まで一貫した支援を行っています。
公式サイト: https://sevendex.com/
支援事例:
アパレルショップ「ライトオン」のECサイトリニューアル、配達管理アプリ「OKIPPA」のUXUIデザイン&グロースハック(2019年度グッドデザイン賞受賞)。
DX・新規事業・プロダクト開発支援を幅広く手掛ける会社で、UI/UXデザインから開発までを一括で依頼できる体制を持ちます。「開発まで任せたい」「UX戦略を重視したい」「ブランドと連動したい」など目的別に支援内容を選べる点が特徴です。
公式サイト: https://sun-asterisk.com/
支援事例:
世界拠点での2,200件超のアプリ・Webシステム開発実績を公開しており、個別のクライアント事例は公式サイトの実績ページで確認できます。
世界33拠点・1,400人以上のメンバーから最適な開発チームを構築するDX推進支援会社です。クライアントの課題解決に寄り添ったデザインを得意としており、ブランド力のあるUI/UXデザインを求める企業に向いています。
公式サイト: https://monstar-lab.com/
支援事例:
そろばん教室大手イシドの「いしど式そろばん学習アプリ」のリニューアルを支援。
デザインアワード受賞歴のあるデザイナーと、大手外資系コンサルティングファーム出身のコンサルタントがタッグを組み、DXや事業開発を一気通貫で支援する体制を持ちます。業務システムのUI/UX刷新から開発まで対応可能です。
公式サイト: https://liginc.co.jp/
支援事例:
三菱商事グループの株式会社ダイヤモンド建機の物品管理システム「ConPath-D」開発を支援。
IT事業会社出身のプロフェッショナルがリサーチから改善運用まで一気通貫で支援する体制を重視するデザイン会社です。UI/UXデザインは見た目の改善だけでなく、使いやすさや継続利用につながる体験設計が重要という考え方を軸にしています。
公式サイト: https://www.ripla.co.jp/
日本テレビの番組制作で培った技術やスピード感、総合力を基盤にしたクリエイティブ集団です。企画からデザイン、コーディングまで一貫したデザインプロセスを持ち、Webデザインだけでなく空間デザイン・グラフィックデザインにも対応しています。
「デザイン思考×クリエイティブ思考」を用いて、アプリ・Webサイト・システムのUI/UXデザインから設計、開発まで手掛けるデザイン会社です。ユーザビリティを意識した設計を重視する企業に向いています。企画立案の段階からUXデザインに関わってほしいという要望にも対応しやすい体制を持っています。
会社名 | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|
FAKE Inc. | デザインドリブン®で業務設計とUI/UXを一体化、FDE支援まで一気通貫 | |
株式会社グッドパッチ | UI/UXのリーディング企業、戦略立案から伴走 | |
株式会社セブンデックス | UXUI×マーケティング、グロースハックに強み | |
Sun*(サンアスタリスク) | 世界拠点2,200件超の開発実績、UX戦略から開発まで対応 | |
株式会社モンスターラボ | 世界33拠点のグローバル開発体制 | |
株式会社LIG | 日本人コンサル×海外エンジニアの一気通貫体制 | |
株式会社ripla | リサーチから改善運用まで一気通貫 | |
日本テレビアート株式会社 | 番組制作由来の総合クリエイティブ力 | |
crage | デザイン思考×クリエイティブ思考 |
業務システム・DXに強いデザイン会社への依頼費用は、対応範囲によって大きく変わります。
リサーチ・要件整理のみ … 業務フロー分析やユーザーインタビューを中心とした比較的小規模な契約
UI/UX設計一式 … 画面設計・プロトタイプ制作までを含む契約
実装まで一気通貫 … 開発会社と連携、または自社実装まで含む大規模な契約
正確な費用感はプロジェクトの規模やリサーチの深さによって異なるため、複数の業務システム・DXに強いデザイン会社から見積もりを取ることをおすすめします。また、リサーチにどれだけ工数を割くかによっても総額は変わるため、見積もり比較の際は「現場ヒアリングを何回・何人に実施するか」といった具体的なプロセスまで確認しておくと、着手後の認識齟齬を防ぎやすくなります。加えて、開発フェーズを別会社に発注する場合は、デザインデータの引き継ぎ方法や実装確認の工程まで見積もりに含まれているかも確認しておくと安心です。
現状の業務課題とシステムの利用実態を整理する(社内)
複数の業務システム・DXに強いデザイン会社に相談し、リサーチ範囲を確認する
業務フローの可視化・ユーザーインタビュー
プロトタイプ制作・現場での検証
開発会社と連携した実装
リリース後の定着支援・効果測定
業務システム・DXに強いデザイン会社を選ぶ際は、業務システム特有のUI/UX設計経験と、リサーチから実装まで一気通貫で伴走できる体制を重要な比較軸として持つことが大切です。「機能は満たしているのに現場で使われない」という課題を感じている場合は、業務システム・DXに強いデザイン会社への相談から着手することをおすすめします。
業務システム・DXに強いデザイン会社と開発会社はどちらに先に相談すべきですか。
システムが現場に定着しない、使いにくいという課題感がある場合は、業務システム・DXに強いデザイン会社への相談が有効です。開発自体は開発会社と連携して進めるケースが多いため、デザイン会社が開発会社との連携実績を持つかどうかも確認しておくとよいでしょう。
業務システム・DXに強いデザイン会社への依頼はデザインだけで完結しますか。
会社によって対応範囲は異なります。デザインの納品のみで完結する会社もあれば、開発会社と連携しながら実装まで一気通貫で伴走する会社もあるため、依頼前にどこまでの範囲を担ってもらえるかを確認することが重要です。
業務システムのUI/UXを見直すタイミングはいつが適切ですか。
現場から「使いにくい」「入力に時間がかかる」といった声が上がり始めた段階、あるいは基幹システムのリプレイスを検討し始めた段階が、業務システム・DXに強いデザイン会社に相談する適切なタイミングと言えます。早い段階で相談することで、開発の手戻りを防ぎやすくなります。
小規模な業務システムでも業務システム・DXに強いデザイン会社に依頼できますか。
依頼できます。リサーチ・要件整理のみといった比較的小規模な契約形態を用意している業務システム・DXに強いデザイン会社もあるため、まずは業務フロー分析やユーザーインタビューといった小さな範囲から相談することも選択肢になります。
社内にデザイナーがいる場合でも業務システム・DXに強いデザイン会社に依頼する意味はありますか。
意味はあります。社内デザイナーが日々の業務に追われて客観的な業務フロー分析まで手が回らないケースは多く、外部の業務システム・DXに強いデザイン会社が第三者視点でリサーチと設計を行うことで、社内では気づきにくい改善点が見えてくることがあります。社内チームと外部会社が役割分担しながら進める形も一般的です。
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会社概要
社名
株式会社FAKE
住所
〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1
代表取締役
高橋 才将
設立
2020年1月
事業
DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン