
基幹システムの刷新や業務プロセスのDXを進めたいものの、社内に推進役がおらず「どのコンサル会社に相談すればいいか分からない」という声は多く聞かれます。業務システム・DXに強いコンサル会社と一口に言っても、戦略立案が中心の会社もあれば、業務設計から実装まで一気通貫で伴走する会社もあり、選び方を誤ると「提案は立派だったが現場が変わらなかった」という結果になりかねません。この記事では、業務システム・DXに強いコンサル会社の選び方と、目的別のおすすめ会社を紹介します。
業務システム・DXに強いコンサル会社と、SIer・システム開発会社との違い
業務システム・DXに強いコンサル会社を選ぶときに見るべき5つのポイント
目的別・業務システム・DXに強いコンサル会社9選
依頼にかかる費用相場の目安
発注から導入までの一般的な流れ
発注前に確認しておきたいよくある疑問
業務システム・DXという言葉は範囲が広く、実際に発注しようとすると「コンサル会社」「SIer(システム開発会社)」「デザイン会社」のどこに頼むべきか迷う企業が少なくありません。業務システム・DXに強いコンサル会社と、SIerやデザイン会社では、関与する工程と立ち位置が異なります。
業務システム・DXに強いコンサル会社は、現状の業務フロー(As-Is)とあるべき姿(To-Be)の差分を整理し、DXの戦略・優先順位・投資対効果を経営目線で描く役割を担います。IT戦略やシステムの見直しそのものが目的であれば、業務システム・DXに強いコンサル会社が入口として適しています。
一方でSIer(システム開発会社)は、要件が固まった後の設計・開発・保守を専門とします。「作りたいシステムがすでに明確」な段階であればSIerへの直接発注でも進められますが、要件が曖昧なまま発注すると、仕様変更や手戻りが発生しやすくなります。
業務システム・DXに強いコンサル会社の中には、戦略立案だけでなく要件定義や設計、場合によっては実装まで一気通貫で支援する会社もあります。この記事では、そうした実行力を伴う業務システム・DXに強いコンサル会社を中心に紹介します。
業務システム・DXに強いコンサル会社の提案が「立派な資料」で終わってしまう典型的な原因は、業務理解が浅いままツール選定や理想論に走ることです。現場の業務フローをどこまで深くヒアリングし、業種特有の商習慣まで踏み込んで整理できるかを、初回の打ち合わせで見極めることが重要です。
戦略立案は得意でも実装フェーズで手を引いてしまう会社の場合、現場への定着まで責任を持つ体制が別途必要になります。要件定義から実装、リリース後の運用改善までをワンチームで見られるか、体制図で確認しておくとミスマッチを防げます。業務システム・DXに強いコンサル会社を名乗る会社の中でも、この一気通貫の体制を持つかどうかで支援の質は大きく変わります。
基幹システムや業務システムは、機能を満たしていても現場の利用率が上がらないという課題が起こりがちです。これは業務理解とシステムのUI/UX設計が分断されていることが原因であるケースが多く、コンサルティングの中にデザイン(使いやすさ)の視点がどれだけ組み込まれているかも比較軸になります。
業務システム・DXに強いコンサル会社は得意領域が会社ごとに異なります。基幹システムの刷新が得意な会社もあれば、顧客向けデジタルサービスの開発が得意な会社もあります。公式サイトの実績紹介から、自社の業種・課題感と近い支援実績があるかを確認しましょう。
コンサルティング費用は、月額の顧問契約型、プロジェクト単位の一括請負型、実働時間に応じた準委任型など会社によって体系が異なります。見積もり時点で「何にいくらかかるのか」が明確に説明されるかどうかも、信頼できるパートナーかを見極める材料になります。
ここからは、業務システム・DXに強いコンサル会社を9社紹介します。戦略立案型・実行伴走型・デザイン起点型など、それぞれ強みの傾向が異なるため、自社が今どのフェーズにいるかと照らし合わせて参考にしてください。
FAKE Inc.は東京・恵比寿を拠点とするB2Bデザインコンサルティング会社です。「デザインドリブン®」という独自のメソドロジーを掲げ、UI/UXデザイン・業務システム設計・FDE(Forward Deployed Engineer)支援の3領域を軸に、大企業からスタートアップまでの業務システム・DX推進を支援しています。
一般的な業務システム・DXに強いコンサル会社は戦略立案とシステム開発の間で分断が起きやすい一方、FAKE Inc.は「使われる業務システム」を軸に、業務設計とUI/UXデザインを一体で進める点が特徴です。現場でシステムが定着しない最大の原因は機能不足よりも使いにくさにあるという考えのもと、業務フローの整理からプロトタイプ検証、実装支援までを設計起点で伴走します。
FDE支援では、要件定義だけで終わらせず、現場に入り込みながら実装・運用定着までを担うモデルを採用しており、「提案はもらったが現場で使われない」という業務システムDXにありがちな失敗を防ぎたい企業に向いています。業務システム・DXに強いコンサル会社を選ぶ際、デザインと実装の両輪を持つ会社は多くないため、比較検討先の一社に加える価値があります。
公式サイト: https://fake.inc
総合系コンサルティングファームで、東証プライム市場上場企業のDX認定事業者取得を支援した実績を持ちます。戦略提案から実行支援まで一気通貫で対応し、成果を継続的に生み出すための自走化・内製化支援を重視している点が特徴です。大規模な全社変革を検討している企業に向いています。
公式サイト: https://www.vertex-p.com/
支援事例:
内装・空間創造企業の株式会社船場に対し、2018年から工事管理(原価管理)の高度化や社内申請の電子化などを支援。同社はTOKYOテレワークアワード大賞を受賞
大手総合コンサルティングファームとして、業務改革とシステム導入の両面を長年手掛けています。根幹システムの改修・移行を含む大規模プロジェクトの実績があり、コンサルティングとシステム開発の委託を並行して依頼できる体制を持ちます。長期的なパートナーシップを前提とした大規模プロジェクトに向いています。
公式サイト: https://www.abeam.com/jp/ja/
支援事例:
味の素株式会社の全社横断型データマネジメント基盤「ADAMS」構築を支援。複数のコンサルティング会社の中からパートナーとして選定
東京・銀座と秋田・大館を拠点に、FDEモデルによる「人材育成」と「実装(自走化)」の二軸で中小企業のDX・AX(AIトランスフォーメーション)を支援するコンサル会社です。FDEが現場に入り込んで実装を行いながら、最終的には自社だけで回せる状態を目指す点が特徴で、中小企業がDX人材を内製化したい場合に選択肢となります。
公式サイト: https://www.honshitsu.tech/
支援事例:
堀江建材株式会社のAI活用・業務自動化を支援
株式会社田代建設のAI活用・業務自動化を支援
IT系コンサルティング会社として、DX推進にあたり導入ツールが未定の段階からの相談に対応している点が特徴です。戦略提案から実行支援まで一気通貫で対応する体制を敷いており、何から着手すべきか整理できていない企業の入口として利用しやすい会社です。経済産業省のDX推進指標をベースにした独自のDX推進度診断サービスも提供しています。
公式サイト: https://www.rit-inc.co.jp/
「360°デジタル・インテグレーター」を掲げ、システム開発からデザイン、マーケティングまでをワンストップで提供する多国籍クリエイティブ集団です。中堅企業・スタートアップ向けにEC・教育・ITサービスなどの領域でUI/UX重視のサービス開発とアジャイル開発支援を得意としています。
公式サイト: https://spice-factory.co.jp/
支援事例:
東京都町田市のデジタル行政ポータル「まちドア」の構築を支援。UXデザイナーが主導するユーザーテストを通じて、幅広い世代が使いやすいサービス設計を実施
大手外資系コンサルティングファーム出身の日本人コンサルタントと、デザインアワード受賞歴のあるデザイナー、海外エンジニアチームが一気通貫でDXや事業開発を支援する体制を持ちます。フィリピン拠点を活用したアジャイル開発・ハイブリッド型開発にも対応しており、コストと開発スピードのバランスを重視する企業に向いています。
公式サイト: https://liginc.co.jp/
支援事例:
三菱商事グループの株式会社ダイヤモンド建機が提供する物品管理システム「ConPath-D」の開発を支援。複数のレンタル会社から調達した機材情報を一元管理できる仕組みを構築
課題整理・要件定義・ツール連携・AI実装をプランナー・AIコンサルタント・実装エンジニアで構成された専属チームが担う体制が特徴です。社内にAI・DX推進の専門人材がいない、社員50〜300名規模の中小・スタートアップ企業を主な対象としており、比較的スピーディにチームをアサインできる点が強みです。月額制AI導入支援サービス「デジトラ」を通じ、採用コストをかけずに専属AIチームを組成する支援を提供しています。
公式サイト: https://unit-base.co.jp/
世界33拠点・1,400人以上のメンバーから最適な開発チームを構築するDX推進支援会社です。グローバル体制を活かした開発リソースの柔軟な確保が可能で、クライアントの課題解決に寄り添ったデザインとシステム開発を組み合わせた支援を行っています。
公式サイト: https://monstar-lab.com/
支援事例:
そろばん教室大手イシドの「いしど式そろばん学習アプリ」のリニューアルを支援。React Nativeによるクロスプラットフォーム化で学習体験の向上に貢献
会社名 | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|
FAKE Inc. | デザインドリブン®で業務設計とUI/UXを一体化、FDE支援まで一気通貫 | |
ベルテクス・パートナーズ | 総合系、自走化・内製化を重視した全社変革支援 | |
アビームコンサルティング | 大手総合ファーム、大規模プロジェクトに強み | |
株式会社本質 | FDEモデルで中小企業のAX・DXを人材育成込みで支援 | |
RIT | 少数精鋭、DX推進度診断から入れる | |
スパイスファクトリー | 360°デジタル・インテグレーター、UI/UX重視 | |
株式会社LIG | 日本人コンサル×海外エンジニアの一気通貫体制 | |
UNIT BASE株式会社 | 月額制で専属AIチームを組成、中小・スタートアップ向け | |
モンスターラボ | 世界33拠点のグローバル開発体制 |
業務システム・DXに強いコンサル会社への依頼費用は、プロジェクトの規模や契約形態によって大きく変動するため一概には言えませんが、一般的には以下のような契約形態に分かれます。
顧問契約型(月額固定) … 継続的な戦略アドバイスを受ける形態
プロジェクト一括請負型 … 要件定義から導入までを一定金額で契約する形態
準委任型(実働時間精算) … 稼働時間に応じて費用が発生する形態
正確な費用感は、業務範囲・システム規模・伴走期間によって大きく異なるため、複数の業務システム・DXに強いコンサル会社から見積もりを取り、支援範囲の違いを比較することをおすすめします。
現状の業務課題とDXの目的を整理する(社内)
複数の業務システム・DXに強いコンサル会社に相談し、初回ヒアリングを受ける
提案内容・体制・費用を比較し、発注先を決定する
業務フローの可視化とAs-Is/To-Be整理(要件定義)
システム設計・UI/UX設計・開発
導入・現場への定着支援・効果測定
業務システム・DXに強いコンサル会社を選ぶ際は、戦略立案だけで終わらず実装・定着まで伴走できるか、そして業務理解とUI/UX設計の両方に解像度があるかが重要な比較軸になります。DX推進の入口で迷っている場合は、まず複数の業務システム・DXに強いコンサル会社に相談し、自社の業務課題にどこまで踏み込んで提案してくれるかを比較することから始めてみてください。
業務システム・DXに強いコンサル会社とSIerは何が違いますか。
業務システム・DXに強いコンサル会社は業務課題の整理や戦略立案、投資対効果の設計を担うのに対し、SIer(システム開発会社)は要件が固まった後の設計・開発・保守を専門とします。要件が曖昧な段階ではコンサル会社への相談が向いており、作りたいシステムが明確な場合はSIerへの直接発注でも進められます。
中小企業でも業務システム・DXに強いコンサル会社を依頼できますか。
依頼できます。実際に中小・スタートアップ企業を主な対象とする業務システム・DXに強いコンサル会社もあり、社内にDX推進人材がいない企業向けに、比較的小さな規模から相談できるプランを用意している会社もあります。まずは複数社の無料相談を利用して、自社規模に合った支援範囲かを確認するとよいでしょう。
業務システムのDXでシステムが現場に定着しないのはなぜですか。
機能要件は満たしていても、現場の業務フローに合わないUI/UX設計になっていることが主な原因の一つとして挙げられます。業務理解とシステムのUI/UX設計を分断せずに進められる業務システム・DXに強いコンサル会社を選ぶことで、定着率を高めやすくなります。
業務システム・DXに強いコンサル会社選びで失敗しないための最初の一歩は何ですか。
自社の業務課題とDXの目的を社内である程度言語化したうえで、複数の業務システム・DXに強いコンサル会社に同じ課題感をぶつけて提案を比較することです。提案の質だけでなく、実行・定着フェーズまでどこまで伴走してくれるかを確認することが、ミスマッチを防ぐポイントになります。
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会社概要
社名
株式会社FAKE
住所
〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1
代表取締役
高橋 才将
設立
2020年1月
事業
DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン