
コンサルの提案は受けたが実装フェーズで止まってしまった、システムは導入したが現場に定着しなかった。こうした「導入したのに変わらないDX」の課題を埋める存在として、FDE(Forward Deployed Engineer)という役割が近年注目されています。業務システム・DXに強いFDE支援会社は、現場に入り込みながら実装から定着まで一気通貫で伴走する点が特徴です。この記事では、FDEという概念の基本と、業務システム・DXに強いFDE支援会社の選び方・おすすめ会社を紹介します。
FDE(Forward Deployed Engineer)とは何か、従来の常駐エンジニアとの違い
業務システム・DXに強いFDE支援会社が担う役割
業務システム・DXに強いFDE支援会社を選ぶときに見るべきポイント
目的別・業務システム・DXに強いFDE支援会社8選
依頼にかかる費用相場の目安
発注前に確認しておきたいよくある疑問
FDE(Forward Deployed Engineer)とは、直訳すると「前線に配置されたエンジニア」を意味し、開発室で仕様書を待つのではなく、顧客の現場に入り込んで業務を理解しながらその場でシステムやAIを実装・改善していく職種です。米Palantir Technologiesがこの職種を確立し、近年はOpenAIやAnthropicといった生成AI企業が相次いでFDEモデルを軸とした事業展開を進めたことで、生成AI時代を代表する概念として注目が高まっています。
海外におけるFDEは自社プロダクトを軸に顧客の業務に深く組み込んでいく存在として語られることが多い一方、日本では既存のAIツールやシステムを組み合わせながら企業のDX・業務改善を実務レベルで支援する人材まで含めて、より広い意味でFDEという言葉が使われる傾向があります。業務システム・DXに強いFDE支援会社は、この現場密着型のアプローチを組織として提供する会社を指します。
なお、2026年時点でのFDEという言葉は検索ボリューム自体はまだ大きくないものの、生成AI企業の事業展開を通じて認知が急速に広がりつつある概念です。業務システム・DXに強いFDE支援会社を早い段階で比較検討しておくことは、今後の発注戦略においても有効な選択肢になり得ます。
従来型のシステム導入支援は、要件定義・設計・開発・納品という工程で区切られ、納品後の定着は発注企業側の課題として残されがちでした。業務システム・DXに強いFDE支援会社は、実装支援・定着支援・価値化支援の3つを一気通貫で担う点が従来型と異なります。
実装支援 … 顧客の環境や業務フローに合わせたシステムのカスタマイズ・統合
定着支援 … 現場に伴走しながら業務プロセスを理解・改善し、日常のオペレーションに組み込む
価値化支援 … 投資対効果を意識し、導入した技術が成果に結びつくまで継続的に改善する
コンサルタントが業務分析や戦略策定を担い、FDEが技術実装・システム統合・運用支援を担うという役割分担で協働するモデルも一般的です。業務システム・DXに強いFDE支援会社を選ぶ際は、この役割分担が明確に設計されているかどうかも確認しておきたいポイントです。
FDEという言葉だけを掲げていても、実態は従来型の受託開発と変わらないケースもあります。業務システム・DXに強いFDE支援会社を選ぶ際は、実際に現場に入り込んで実装から定着まで伴走する体制が組織として整っているかを確認しましょう。
FDE支援会社には、自社プロダクトを軸に顧客の業務に組み込んでいくプロダクト企業型と、複数のAIツール・システム基盤を組み合わせて支援するコンサルティング企業型があります。前者は自社プロダクトと業務課題の相性が前提になり、後者は柔軟性がある反面、フィードバックループが働きにくいという構造的な特徴があります。自社の状況に合った型を選びましょう。
FDEは技術実装だけでなく、現場のオペレーションを理解し、使われる形に落とし込む役割を担います。業務システム・DXに強いFDE支援会社の中でも、UI/UX設計の視点を持つ会社は、現場定着までの精度が高くなる傾向があります。
FDE支援は、支援会社に依存し続ける形ではなく、最終的に発注企業側が自社だけで運用できる状態を目指すことが望ましいとされています。人材育成や技術移転を支援範囲に含めているかどうかも、長期的なパートナー選びの重要な基準です。
FDE支援は技術実装だけでなく、成果指標の設計まで踏み込めるかどうかで価値が大きく変わります。業務システム・DXに強いFDE支援会社が、その企業の収益構造や成果指標の設計方針をどう考えているかを確認しておくと、発注後のミスマッチを防ぎやすくなります。
FAKE Inc.は東京・恵比寿を拠点とするB2Bデザインコンサルティング会社です。「デザインドリブン®」というメソドロジーのもと、UI/UXデザイン・業務システム設計・FDE支援の3領域を軸に、業務システムのDX推進を支援しています。
業務システム・DXに強いFDE支援会社の中でも、FAKE Inc.は業務設計とUI/UXデザインを起点にFDEモデルを組み立てる点が特徴です。要件定義だけで終わらせず、現場に入り込みながら実装・運用定着までを一気通貫で担い、「導入はしたが現場で使われない」という業務システムDXにありがちな失敗を防ぐことを重視しています。FDE支援では、コンサルタントの業務分析とデザイナー・エンジニアの実装力を分断せず、ワンチームで進める体制を採用しています。
公式サイト: https://fake.inc
東京・銀座と秋田・大館を拠点に、FDEモデルによる「人材育成」と「実装(自走化)」の二軸で中小企業のDX・AX(AIトランスフォーメーション)を支援する会社です。FDEが現場に入り込んで実装を行いながら、AI研修を通じて現場で使いこなせる人材を育成し、最終的に発注企業だけで回せる状態を目指す点が特徴です。
公式サイト: https://www.honshitsu.tech/
支援事例:
堀江建材株式会社のAI活用・業務自動化を支援
株式会社田代建設のAI活用・業務自動化を支援
コンサルタントとFDEが協働する体制でAI導入戦略の策定から実装・運用まで一貫して支援するFDE支援会社です。コンサルタントが業務分析・KPI/KGI設計・組織変革支援を担い、FDEが技術実装・システム統合・ワークフロー開発・効果測定を担う役割分担が明確な点が特徴です。
公式サイト: https://www.ai-shift.co.jp/
FDE的アプローチを従来型の常駐支援の延長線上に位置づけ、実装支援・定着支援・価値化支援を一気通貫で提供する体制を持つ会社です。現場密着型でのAI活用推進を軸に、技術理解と業務理解を兼ね備えた支援を行っています。
公式サイト: https://www.members.co.jp/
Microsoftとの協力のもと「Forward Deployed Engineering Practice」を設立し、数千人規模のAIエンジニアをクライアントに直接派遣する体制を持つ大手コンサルティングファームです。MicrosoftのAI基盤とアクセンチュアの業務知見を組み合わせたAI実装支援を大規模に展開しています。
公式サイト: https://www.accenture.com/jp-ja
支援事例:
2026年4月、Microsoftの協力のもとフォワード・デプロイド・エンジニアリング専門組織を設立し、AIの全社展開を支援する体制を発表。
IT系コンサルティング会社として、DX推進にあたり導入ツールが未定の段階からの相談に対応しており、戦略提案から実行支援までを一気通貫で担う体制を敷いています。FDE的な現場伴走のアプローチを取り入れながら支援を進めています。
公式サイト: https://www.rit-inc.co.jp/
支援事例:
経済産業省のDX推進指標をベースにした独自のDX推進度診断サービスを提供。
システム開発・デザイン・マーケティングをワンストップで提供する多国籍クリエイティブ集団です。中堅企業・スタートアップ向けに、アジャイル開発を通じた現場伴走型の支援を得意としています。
公式サイト: https://spice-factory.co.jp/
支援事例:
東京都町田市の行政デジタルポータル「まちドア」の構築を支援。
プランナー・AIコンサルタント・実装エンジニアで構成された専属チームが、課題整理から要件定義・ツール連携・AI実装までを担う体制を持つ会社です。社内にAI・DX推進の専門人材がいない中小・スタートアップ企業を主な対象としています。
公式サイト: https://unit-base.co.jp/
会社名 | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|
FAKE Inc. | デザインドリブン®で業務設計・UI/UX・FDE支援を一体化 | |
株式会社本質 | 人材育成×実装の二軸、中小企業のAX・DXを支援 | |
AI Shift | コンサルとFDEの協働体制、KPI/KGI設計から実装まで | |
メンバーズ | 常駐支援の延長線上でのFDE的アプローチ | |
アクセンチュア | Microsoftと協業、数千人規模のAIエンジニア派遣 | |
RIT | 少数精鋭、DX推進度診断から入れる | |
スパイスファクトリー | 360°デジタル・インテグレーター | |
UNIT BASE株式会社 | 月額制で専属AIチームを組成 |
FDE支援は現場常駐に近い伴走型のモデルが多いため、費用体系は月額の顧問契約型や、一定期間のチーム確保を前提とした準委任型が中心になります。
短期集中型 … 特定の業務課題に絞って一定期間だけ現場に伴走する契約
中長期伴走型 … 半年〜1年単位で実装から定着、自走化までを継続的に支援する契約
コンサル+FDE協働型 … 戦略コンサルタントとFDEが役割分担しながら並行して支援する契約
費用感は伴走期間・関与人数・支援範囲によって大きく異なるため、複数の業務システム・DXに強いFDE支援会社から見積もりを取り、支援モデルの違いを比較することをおすすめします。また、コンサルタントとFDEが協働する型の場合は、どちらの費用がどの程度を占めるかも見積もり比較の際に確認しておくと、支援範囲の過不足を判断しやすくなります。
業務システム・DXに強いFDE支援会社は、コンサルの戦略立案と開発会社の実装力の間にあった「定着」というギャップを埋める存在です。選ぶ際は、実際に現場に入り込む実働体制があるか、自社プロダクト起点かコンサル型か、そして最終的に自走化まで見据えているかを比較軸にすることが重要です。「提案は受けたが現場が変わらない」という課題を感じている場合は、業務システム・DXに強いFDE支援会社への相談を検討してみてください。
FDEと従来の常駐エンジニア(SE)は何が違いますか。
働く場所と責任範囲が異なります。SEが開発室で仕様書に基づいて開発するのに対し、FDEは顧客の現場に入り込み、課題の発見から実装・運用定着・技術移転までを一気通貫で担います。業務システム・DXに強いFDE支援会社は、この現場密着型のアプローチを組織として提供している点が特徴です。
業務システム・DXに強いFDE支援会社はコンサル会社と何が違いますか。
コンサル会社は業務分析や戦略策定、KPI/KGI設計を主に担うのに対し、FDE支援会社は技術実装・システム統合・運用支援を現場で直接担う点が異なります。両者が協働するモデルも一般的で、コンサルタントとFDEが役割分担しながら進めるケースも多く見られます。
中小企業でも業務システム・DXに強いFDE支援会社に依頼できますか。
依頼できます。実際に中小企業のDX・AX支援を主軸とする業務システム・DXに強いFDE支援会社もあり、人材育成と実装の両面から、最終的に自社だけで運用できる状態を目指す支援モデルを提供している会社もあります。
FDE支援を依頼する際、最終的に自走化できるか確認すべき理由は何ですか。
FDE支援会社に依存し続ける形になると、継続的なコストが発生し続けるだけでなく、社内にノウハウが蓄積されないというリスクがあります。人材育成や技術移転を支援範囲に含めているかを確認することで、長期的なコストと社内体制の両面で無理のない発注ができます。
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会社概要
社名
株式会社FAKE
住所
〒150-6090 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-4 Portal Ebisu H1
代表取締役
高橋 才将
設立
2020年1月
事業
DXコンサル、新規事業コンサル、システム開発、UIUXデザイン